悲劇から学ぶもの、そして伝えるべきもの!
私が学生の頃、「水分をとるやつは、根性がない」と檄を飛ばされたものです。水分補給しないまま、1 時間、2 時間と練習が続く・・・そんな根性論は、もはや化石化していますね!逆に水分ばかりではなく、塩分やミネラルも補充しながらアスリートは、練習に、そして試合にのぞむことが推奨されています。
一昨年 (2005年) にジュニアテニス界で期待されていた選手が急死したことは私個人では記憶にあるのですが、次女のやっているジュニアテニスでお知り合いになれたご父兄のブログの投稿記事、「思いつ気…^_^; ひ・と・り・ご・と::忘れないで!」において、その「死」からの教訓を忘れてはいけない、という主旨が公開されていました。投稿記事は、長野県高体連テニス部委員長の下岡隆志氏の「千葉きらめき総体前半戦レポート」を引用しています。
堀越高校は男女とも今大会、左肩に喪章をつけての出場となりました。実は、今大会の直前の7月30日に、男子堀越のNo1吉岡祐一選手が急死いたしました。所属クラブで練習後気分が悪くなり、病院へ運ばれましたが翌日息を引き取ったとのことで、本当に突然の知らせで、私たちもびっくりして言葉もありませんでした。改めてご冥福、お祈り申し上げます。
そんな中で、各種掲示板などに日本のジュニアの大会の過密日程を批判する書き込みが書かれています。吉岡君の死因などはっきりしない現状の中推測でものを申すのも恐縮ですが、私自身も過密日程の中で吉岡君が頑張りすぎてしまったのではないか、と思っています。しかし、だからと言って、大会を減らす事や大会期間の延長など求めるのは、いささか方向が違っているように思えます。選手がどの方向をめざし、どの大会へエントリーするかは、選手自身の責任です。誰かに強制的に出場させられているわけではないのに、毎週のように大会に出場して休む間もない、そんなジュニアが多いのではないかと思います。大人である顧問や監督・コーチそして親は、選手の体調の把握を今まで以上に行わなくてはなりませんし、何より選手自身が自分の体調を管理できるような自立したプレーヤーになることが大切、そんなことを吉岡君が教えてくれたような気がします。
まさに、親の責任とプレーヤーの責任を明確にした教訓ですね!こうした自己管理は、何もテニスを初めとするスポーツだけではなく、社会人にも当てはまります。
何か悲劇が起きると、他人の責任を追求したり、悲劇の背景ばかりを追求する!そうした追求も必要だとは思いますが、それにも増して、我々本人達が、その悲劇から何を学び、そして何を後輩に伝えていくのか・・・そうしたことが考えられるようになりたいですね!
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