とんでもない新書に出会った!勝負脳の鍛え方
心理学に関して、何冊もの新書や文庫を読破しましたが、いま一つしっくりせず、心理学に関する興味が一段落しそうな気配を自分で感じていました。良く考えてみると、心理学の世界は、あくまで統計的な結果でしかないのかな~と思えるようになっていました。
理系の私には、やっぱり統計的な事実よりも、もうちょっと科学的な根拠の裏付け欲しかった。
先日、偶然書店で見つけた新書を衝動買い。「勝負脳」というタイトルに惹かれた林成之著「勝負脳の鍛え方」 (講談社現代新書:2006年10月)ですが、これがなんとも面白い。私が求めていた科学的根拠を「脳」という視点から解き明かしています。
著者の林成之氏[*1]は、スポーツドクターとか心理学者といった立場の方ではなく、脳外科医であって、スポーツとは無関係のような立場の方ではありますが、スポーツを見ることもやることも大好きだそうで、ここでいっている「勝負脳」というのは、林氏独自の造語だそうです。
勝負とは、何もスポーツに限ったことではなく、勉強や仕事といった世界でも勝負が展開されていて、本書で展開している内容は、そうした場面でも応用できるとしていますし、私も応用できるのではないかな~と感じています。
勝負脳とは、勝負に勝つための戦略を練る知能(p.12)
上記のように「勝負脳」を定義していて、理路整然と「勝負に勝つために脳の働きを最大限にする」方法を展開しています。しかも、心理学のような一見精神論に終わらず、科学としての実証を紹介しながら説明されています。
みなさんが幼いときであればあれほど、つまり本能に忠実であればあるほど、ひたすら勝負に勝ちたい一心であの手この手と、相手の意表をつくような作戦を考えたのではないでしょうか。これが勝負脳です。勝負に勝ちたいと願い、相手を上回る戦略をあれこれと考えることは、人間にそなわった本能のひとつなのです。そしてこの勝負脳は、みなさんのふだんの生活、仕事、あるいは勉強など、必ずやりとげなくてはならないことに立ち向かううえでも必要なものなのです。(p.13)
この新書、ちょっと私なりにじっくりと時間を掛けて投稿記事にしていきたいと考えています。
脚注 [*1]
脳神経科学、脳外科、救命救急医学の専門医であり、脳低温療法開発で世界的な評価を受けている。
関連投稿記事:
勝負脳に関して、以下は関連投稿記事です。
脳とスポーツで、娘の3ヶ月検診を思い出しました。
運動神経が発達しているという事は脳もそうとう発達しています。
と、小児科の医師に言われました。
この本は難しいですか?読んでみようかなぁ~。
と~っても簡単に書かれています!200ページに満たない分量も手軽だと思います。勉強ができる、スポーツができるは同じことで「心・技・体」も重要だがそれ以上に知能が必要といった展開がとにかく感動ものでしたよ~
記事と全然関係ないコメントですみません ^_^;
知っていたらごめんなさい
http://kamonabe.at.webry.info/200709/article_2.html
プレジデントファミリーという雑誌にM田口さんの記事があるのを知って、買ってきました
なかなかおもしろい記事でした
立ち読みでもよかったのですが、ひめに読ませたくて買ってきました ^_^;
へへへ・・・実は、kamonabeさんの記事が投稿される前に知っていました・・・ビジネス関連の雑誌なので、常に注目している雑誌ってこともあって。
勝負脳の鍛え方を読みました。
なるほど~と思えることがたくさんありました。
子供の育て方は間違っていなかった。
怒りすぎると…人の話を聞けない子に…。
嫌いな人からの話は聞き入れない。
心理学の本も少し読みましたが、脳がすべて?だったのか~
なるほど、確かにそうだと思い、これは脳が支配していたなんてぇ~。
これが本能(人間の自然な行動)なんですね。
パーっと読んだので、もう一度メモを取りながらもう一度読みます。
この本を教えて頂いて感謝します。
この本の投稿記事を楽しみにしています。
一旦、この脳の鍛え方を読むと心理学の本がどうも根拠の無い議論のように感じてしまって・・・私も2度読みしました!