一流選手の育て方:山本昌邦氏の言葉から・・・
早朝、フジ TV 系列で「テレビ寺子屋」という番組が放映されていました。講師と呼ばれるいろいろな分野の専門家が、経験や知識をベースにお話しする番組です。
本日は、たまたま山本昌邦氏[*1]による「一流選手の育て方」[*2]を放映していました。山本氏は、依然サッカーオリンピックチームの監督をやっていた有名人。若い選手の育成に長年携わっている方だそうです。
我が家の次女も、現在テニスをやっていて、ちょっと興味深くて最後まで放映を見入ってしまいました。といっても20分程度の番組でしたが。
彼は、一流選手は、以下の 3 つの特徴を持っているということでした。
- とにかく負けず嫌い
- 人の話を良く聞ける
- 高い目標を持っている
意外と簡単で、当たり前のように聞こえますが、「人の話を良く聞く」というのは重要です。もっと上手くなりたい、もっと勝てるようになりたい、といって良く人の話を聞いて、必要なことや足りないことを徹底して吸収できる。そうした選手が一流になる。また、高い目標を一時的ではなく、継続的に持ち続けているような選手は、やっぱり一流になるそうです。
そうした特長を持つ選手を育成するためには、まずはジュニアの時代に、「勝敗ではなく、小さなことでいいから良くなったことを誉めること」がとても重要だと解説していました。
試合が終わって、帰宅した子供をつかまえて、「今日の試合は勝ったの、負けたの?」と問いただし、勝った負けたを評価してしまうのが普通の親のやり方。しかし、それでは一流選手は生まれない。そうではなく、「今日は何が良かった?」と問うことを実践して欲しい、と主張していました。依然は、2 度シュートしたけど今回は 3 度シュートができた」というちょっとした事でもいいから向上したことに対して誉める。そうすることによって一流選手への道を歩みだす、ということでした。
また、モチベーションを高く保つために、練習の重要性を解説していましたが、中山雅史選手(通称ゴン中山)の例をあげ、「技や戦術等は、他の選手と比べればたいした事はないが、1 時間の練習のために 2 時間はアップして、モチベーションを高めてから参加する。少しでも全力で練習ができるように自分で調整しているんです」と解説していました。こうした現実はグランドではみられませんから、とても貴重な情報ですよね。
これって、サッカーだけではなく、全てのジュニアに当てはまりますよね。耳の痛い話ですが、直ぐにでも実行できるはずです、親なら。実際に試合をするのは、子供達ですから、それをじっと我慢するのが親の役目なのかもしれませんね。
脚注 [*1]
1958 年静岡県沼津市生まれ。選手時代はディフェンダーとしてプレーし、各世代の日本代表を経験。現役引退後はアテネオリンピック日本代表監督やジュビロ磐田の監督などを務める。現在はサッカー解説者として活躍中。
脚注 [*2]
「テレビ寺子屋」は、子育てや家庭のあり方などについての様々な内容をテーマに、多数のゲスト講師の方々を招いての教育番組で、この「一流選手の育て方」は、1553 回目の放映だった。
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