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「2007年10月」のアーカイブ

スポーツは「良い子」を育てるか!?

スポーツは「良い子」を育てるか (生活人新書)テニスに夢中な次女は、現在中学 2 年生。学校の部活ではなくテニスクラブに通いながら、「いつかは全国大会に出場したい」という思いから、日夜テニスに明け暮れています。

そういう私も、中学生の時は(というより、大学 2 年生の夏になるまで)バスケットボールに明け暮れていたし、我実弟は、甲子園ボーイで野球推薦で大学へ進学した所謂世間でいるスポーツ一族でした。

私は、中学 1 年生の時、身長 177cm という当時の中学生として長身で、それこそバスケットボールでは結構有名な中学生でした。ところが、高校、大学とまったく身長が伸びず・・・今も 179cm という身長ですから、中学生の時の長身による有利さは、高校生では普通になり、大学生では小柄なバスケットプレーヤーとなってしまいました。

そうした経験から、小・中学生時のスポーツの戦績をまったく信じていないし、本来高校生、大学生と進むにつれて強くならなければ、とちょっとした嫉妬もあってそう信じようとしていたわけです。

そんな時に書店で見つけた新書、永井洋一著「スポーツは「良い子」を育てるか」 (生活人新書:2004年6月)は、痛烈な印象を与えてくれました!まだ、完読はしていませんが、興味深い記述があちらこちらに記述されています。

内容は、小中学生向けに、スポーツに対する監督、コーチ、親といった大人の間違った行動を痛烈に批判していて、ところどころの説明に利用される脳科学や心理学、更には実体験は本当に説得力があります。

ただ、「両親」とか「母親」といった表現はあるのですが、「父親」という表現が無く、悪い事例に多くの場合「母親」という表現があって、ちょっと不愉快かもしれません。とにかく、スポーツをやっている小学生や中学生の母親の子供に対する接し方を痛烈に批判している事例が多いのが気になりました。

それでも、新書の内容に「フェアプレーという幻想」、「薬物との戦い」、「現実を冷静に見よ」、「勝利の代償として失われていくもの」、「脳まで筋肉」などショッキングな内容が詳細に記述されています。特に、小・中学生で勝敗に固執することによって、子供達はスポーツの本来の内容を忘れてしまう、とまで言い切っています。

勝利という麻薬に溺れて「調教」されることを受け入れていくと、やがてその子供はスポーツで最も重要な「自律」の能力、つまり自ら考え工夫し、自分をコントロールしていく能力を弱めてしまうことになります。指示に対しては忠実に遂行できるものの、自分の判断を迫られるような局面になると応用力が発揮できない人間になってしまいます。(p.132)

小・中学生のうちに、「勝利」という最も子供達が興味を示しやすい事項にまかせて、大人達がその「勝利」に向けて子供を「調教」している、と言っているのです。

如何ですか・・・ちょっと衝撃的な新書です。

記憶の階層:タルビングによる記憶システム相関

先日の公開投稿記事、「記憶の分類:スクワイアの記憶分類」において、5 つの記憶の種類があることを学びました。その 5 つとは、以下の通りでした。

  • 短期記憶:30 秒~数分以内に消える
  • エピソード記憶:長期記憶で個人の思い出
  • 意味記憶:長期記憶で知識
  • 手続き記憶:長期記憶で体でおぼえるものごとの手順
  • プライミング記憶:長期記憶で勘違いのもと?

出典:池谷裕二著「記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方」(ブルーバックス:2001年1月) p.68-69

さて、上記の 5 つの記憶に関して、お互いに階層を作っていると説明されていて、記憶を知る上で非常に重要な概念だそうです。その階層とは、上記の新書中に以下の通りとしています。

  1. 手続き記憶(潜在記憶)
  2. プライミング記憶(潜在記憶)
  3. 意味記憶(潜在記憶)
  4. 短期記憶(顕在記憶)
  5. エピソード記憶(顕在記憶)

(同新書:p.72)

上記リストで、項目 1 から順に 5 に従って、記憶は原始的な、即ち生命の維持にとってより重要な記憶であって、エピソード記憶が最も高度な内容を持った記憶ということです。

上記のような記憶の階層の概念は、「記憶のシステム相関」という考え方で、タルビングというカナダの心理学者が提唱した、ということで、心理学と脳科学が非常に近い!?ことを意味しているような気がしますが。

さて、この記憶の階層ですが、次のようなことが解っているそうです。

子供から大人の成長過程で、最も早く発達するのが「手続き記憶」で順に「プライミング記憶」、「意味記憶」、「短期記憶」、そして最も発達が遅いのが「エピソード記憶」。即ち、年齢と共に記憶の種類が変化していくのだそうです。3歳~4歳位までは、「手続き記憶」が特に発達し、10歳位までは「意味記憶」が発達するそうです。それ以降は、即ち短期記憶やエピソード記憶が発達するということになるわけです。

こうして、「記憶」を階層化すると、年齢と共に勉強の仕方に変化を与えないと記憶に残らないということになりますよね。

記憶の分類:スクワイアの記憶分類

記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方これまでに幾度となく、「記憶」の重要性を投稿記事として公開してきました。マイブームである「脳科学」を知れば知るほど、その重要性が明らかになるのと、興味が尽きない話題です。

投稿記事、「高齢とともに記憶力が衰える、はウソ!:記憶力を強くする」でも記述しましたが、勉強に、運動に、仕事にとありとあらゆる世界において、「記憶」が非常に重要で、その記憶のメカニズムが解明されることは、いろいろな分野で飛躍的に進歩するような気がしますよね!

この「記憶」は、脳科学の世界では、明確に分類して研究されているということも、池谷裕二著「記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方」(ブルーバックス:2001年1月)に示されています。

短期記憶:30 秒から数分以内に消える記憶で、通常 7 項目程度の小容量
長期記憶:エピソード記憶、意味記憶、手続き記憶、プライミング記憶の 4 つ

更に上記の記憶は、以下のように分類もされているようです。

顕在意識:短期記憶、エピソード記憶
潜在意識:意味記憶、手続き記憶、プライミング記憶

顕在意識は、個人的に意識のあるレベルで記憶されていて、潜在意識は、自分の意識が介在しない。

上記のような分類は、米国の心理学者であるスクワイアによって提唱された最も一般的な記憶に関する分類方法のようです。

実は、上記のような記憶の分類を知った上で、それぞれの特徴と増強方法を知ることが非常に重要です。言葉、運動、目に見える世界・・・全てが記憶によって脳内に蓄積されている、という説明をされると、流石に納得できる!「記憶」という日常ではまったく意識していなかった事項が、科学的に解明されてくるのは、本当に興味深いですよね!

個人的には、興味の発端である心理学の専門家が、脳科学に関する記憶の分類の方法を提唱したということもある種の驚きでした!

newsing でセルフピックアップの許可がでた!

以前、「マイブーム:newsing (ニューシング)」という投稿記事を公開しました。ちょっと偏ったニュースがピックアップ(ネットで見つけた面白いニュースやサイトを newsing に掲載すること)されることもありますが、いろいろと新しい発見があって、とても楽しく利用させて頂いています。

ある日・・・自分のブログ(本ブログですが・・・)の投稿記事をピックアップしたことがあったのですが、想像以上の評価を頂きました。かなり嬉しかった!

そこで、調子に乗って、別の投稿記事をピックアップすると今度は総スカン。まったく内容が違ったことはありますが、そこまでなんで評価が違うのかな~なんて不思議に感じていた矢先、newsing に「ピックアップポリシー」というがあって、「同一ユーザー、またはその関係者と見られるユーザーによる同じサイトからの連続的な記事のピックアップ」を禁止している!

ガ~ン!

私は、ひょっとすると禁止行為を実施してしまっている!?自分のサイトの記事をピックアップしていけない!?そこで、早速お詫びがてら、これまで実施してしまったセルフピックアップの件と、「セルフピックアップの許可」申請をしてみたところ・・・

「許可」を頂きました~

メールにて下記のお知らせが!

セルフピックアップ許可申請、確かに承りました。今後は週に 3 記事(1 記事/日以下)までのセルフピックアップが許可されます。

ちょっと嬉しいし、何と「セルフピックアップ許可サイト一覧」にも掲載して頂きました!なんかとっても責任を感じながらも、たわいも無いことかもしれませんが、とっても嬉しい。

「MarkeZine::Google Newsにソーシャルニュース機能を追加」によれば、Google もソーシャルニュースサービスに参入するらしいし、ますますはまってしまいそうですが・・・

深堀圭一郎プロは無謀だったか!?ブリヂストンオープンゴルフトーナメント

高校生でプロトーナメントに参戦している石川遼選手。甘いマスク!?と今時珍しい清々しい性格が人気を呼んでいるのだと思うのですが・・・

ちょっと疲れてきた石川選手に対する報道を横目に、昨日の「ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 最終日」は、久し振りに見入ってしまいました!トーナメントリーダーの深堀圭一郎プロ。トーナメントリーダーとして迎えた最終ホールパー 5。ティーショットは、フェアウェイ。残りはどれ位あったのかは記憶にありませんが、「2 打目は安全に刻むかな!?」と思っていたのですが・・・

何と 2 オンを狙っての豪快なショット!結果としては、池に打ち込んでしまったわけですが、この 1 打は本当に素晴らしいプロの決断だったと私は思ったんですよね。1 打に数千万円の賞金が掛ったショット。安全に刻んで3 オンを確実にしていれば、ひょっとしたらバーディーをとって優勝だったかも。しかし、そうした安全策を選択する事無く、プロにしかできないであろう 2 オン狙い。やっぱり、これがプロなんだと思うわけです。

結果は、池からのショットがまたも池に・・・スパイクシューズをはいたまま僅かに顔を出しているボールを打ち込んだ結果でしたが、こうした姿もカッコイイ。トーナメントリーダーで迎えた最終ホールで 2 オンを狙いにいったのは無謀だったのでしょうか!?私は、感動しました!攻めるゴルフ。これぞプロ、といった痛快な一打だったと思うのですが。

更に後続の組できた片山晋呉プロ。片山選手も 2 オン狙い。大きく左にそれた第 2 打を素晴らしいリカバリーで 3 オンに成功。長い長いバーディーパットを決めてグリーン上で大きく吠える。どういった心境で 2 オンを狙ったのか。片山選手の身持ちをはかり知ることはできませんが。何もそこまで攻める必要はなかった、賞金のためには!?それでもプロだった!!!

なんか久し振りに「究極の攻めるゴルフ」を見た思いです。しかも究極の 2 オン狙い!素晴らしい試合だった・・・人気低迷と言われる男子プロツアーですが、まだまだ見所満載。石川選手も良いですが、こうした究極のプレーも是非報道して欲しいものですね!

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