XserverXserverSupportDomainDomainSupportMany-KingMany-King Support

「2008年02月」のアーカイブ

内田樹氏のデビュー作、「ためらいの倫理学」に挑戦だ!

ためらいの倫理学―戦争・性・物語 (角川文庫)出会いは(といっても実際にお会いしたわけではありませんが・・・)、雑誌に掲載された「大学入試に良く出る現代文の著者」のリストにあったまったく知らない著者、内田樹(うちだたつる)という名前を見たことから始まりました。

詳細は、本ブログの投稿記事「大学入試「現代文頻出著者」ランキング!?」を参照して頂くとして、なぜ内田樹氏に興味を持ったかというと、まったく知らない名前だったことが最も大きな理由ですが、加えて専門がフランス現代思想と武道といったまったく異なる分野であり、尚且つ大学教授であったからでした。

私が接する大学教授のような「先生」と呼ばれている方々は、とにかく自分の主張や研究内容が正しいという前提で、周囲の人達に押し付ける人種、といった感想があり、自分が全て正しいといったオーラがあまりにも強過ぎて、近寄り難い雰囲気があったらなのです。

「どうせ、この内田樹という大学教授も同じ人種だろう!」といった偏見があり、「フランス現代思想」と「武道」という一般人では到底理解できそうにない事柄を専門としているということで、その偏見は更に強くなっていました。

そして、最初の本として選択したのが、「合気道をやっている」ということと、「専門が武道」といったことから、ちょっとだけ興味があって、「文庫本であれば、内田樹氏の本の内容が外れでも、損害は少ないから良いだろう・・・」と気楽な気持ちで購入した内田樹著「私の身体は頭がいい」(文春文庫:2007年9月)という文庫本!これが衝撃的な内容でした。何やら、これまでもやもやっとしていたスポーツに関する疑問が、まるで霧が晴れるように、す~っと視界良好になっていきました。

その後、2 冊目として内田樹、平尾剛著「合気道とラグビーを貫くもの 次世代の身体論」(朝日新書:2007年9月)を読了、更に 3 冊目として、内田樹著「14歳の子を持つ親たちへ」(新潮新書:2005年4月)を一気に読了。

とにかく全てが読み易く、す~っと内容が自分の中に入ってくる感じが止めらなくなった理由です。

書店へ足を運んでは、内田樹氏の新書と文庫を探し、「まえがき」を読んでいく内に、内田樹著「ためらいの倫理学―戦争・性・物語」(角川文庫:2003年8月)が、どうやら単著としては「デビュー作」らしいことが解りました。

これまでの 3 冊とは、ちょっと趣が違っていますし、「倫理学」といったまったく未知の世界のタイトルでしたから躊躇もしましたが、「興味がある著者ならデビュー作を読む必要があるだろう」と勝手に決めて購入。読み始めました。

まだ、前半部分の「戦争」に関する章の途中ですが、これまでまったく「戦争」をテーマにした本を読んだことがありませんでしたから、正に「挑戦」ということになりました・・・

それにしても、「戦争」は怖い、といった上で「実際には良く解らない」から、普段は語らない、とと前半で記述していますが、こうした素直に「解らないものは解らない」と何もためらいもなく記述できるところに、内田氏の文献の良さがありそうです。

周囲の批判や反論をまったく臆する事無く、自分の考えを解りやすく説明しているところに好感が持てるのでしょう。また、内田氏のマイノリティーとしての意見に(マイノリティーに関しては、投稿記事「内田樹氏、何で 14 歳というタイトル!?」を参照して下さい)、どこかで私自身が合意しているところも次々と読んでみたくなる理由かもしれません。

東武百貨店池袋店 vs. 西武池袋本店

西武ロゴ最近では、仕事の関係で池袋へよく行きますが、どうも時間管理が悪いせいか、仕事のミーティングまでに時間が空いてしまいます。多い時には、3 時間、少ない時でも 1 時間も時間に余裕が出てしまいます。

こうした空き時間を、流行のスターバックスのようなお店で時間を潰しても良いのですが、どうもじっとコーヒーを飲んでいられる性分ではないので、いつもは西武池袋本店へ直行します。

地下 2 階には、LIBRO があって、いろいろな本を物色してたり、その後、LOFT へ行って文房具を見たりしています。実際には、西武池袋本店とは言えないのかもしれませんが、その大きさとスケールに圧倒されます。

しかし、何度行っても、この西武池袋本店が好きになれません!

モダンな建物で、結構若い人達で常に混雑していますが、どうも案内が解り難い!池袋は、町全体が案内が不親切と思っているのですが、それにしても西武池袋本店は、どうやって LOFT まで行けば良いのか、LIBLO はどっちの方向なのか、まったく解らなくなります。

また、書籍と文具に特に興味がありますが、LIBRO と LOFT は、ちょっと歩けば辿り着くような距離ではありません。更に、JR や地下鉄へ乗ろうと思っても、今度は乗車口が解らない・・・

東武ロゴこんな経緯を経て、最近ではもっぱら「東武百貨店池袋店」の常連になりつつあります。

「東武百貨店池袋店」は、西武池袋本店とは、対極の位置にありますが、その距離は知れたもの!決してモダンではなく、昔ながらの百貨店スタイル。つまり、単純に縦に大きなビルに、各階のフロアは、とってもシンプルです。どちらかというと、西武のモダンに比べて、東武はクラシックと表現できるのではないでしょうか。

更に、私が最も興味がある書籍と文具は、まったく同じ 7 階に位置していて、ちょっと歩けば両方を観察できます。また、文具は「ITO-YA 池袋店」であり、書籍は、「旭屋書店池袋店」です。

ITO-YA 池袋店どちらも、ビジネスパーソン向けの品揃えで有名!?なお店ですから、両方で満足することができます。

どうも一般的には、東武百貨店は、クラシックなイメージが強くて、なかなか足を運ぶ方が少ない!?と聞きますが、上記の理由から、最近ではもっぱら「東武百貨店池袋店」で出没しています。

フェルマーの最終定理

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)新幹線乗車のための待ち時間、いつものように駅構内にあるブックストアへ。駅構内のブックショップは、文庫本や新書の品揃えが結構多くて、更にはビジネスマン向け多い!?ので、ちょっと立ち寄るには興味深い発見があって、いつも立ち寄ることにしていますが・・・

昨日は、そうしたちょっとした時間で、サイモン・シン著「フェルマーの最終定理」(新潮文庫:2006年8月)が高く積み上がっているのを見つけました。

フェルマーの最終定理とは、「3 以上の自然数 n について、Xn + Yn = Zn となる 0 でない自然数 (X, Y, Z) の組み合わせは存在しない」というもので、もともと理系の私にとっては、高校の数学の教師が「これ解いてみろ」と言ったので、何も知らずに一生懸命解こうとした経験があります。当然、既に「フェルマーの最終定理」を知っていて、大笑いしていた友人もいたのですが、私はまったくの無知で・・・

以前から興味はあったのですが、すっかり忘れていたので、一段と興味がでてきました。ましてや、Amazon での書評も素晴らしく良いですし。

著者のサイモン・シンという人は、これがデビュー作で、世界的ベストセラーだそうですね!

更に、サイモン・シンの 2 作目である「暗号解読 上巻」(新潮文庫:2007年6月)「暗号解読 下巻」(新潮文庫:2007年6月)もかなり評判が良さそうですから、購入リストに加えておきましょう。

好意の返報性

イチローにみる「勝者の発想」―イチローと松井の比較心理学 (二見文庫)投稿記事、「勝者の発想!イチローと松井秀喜を参考に」で御紹介しました文庫、児玉光雄著「イチローにみる「勝者の発想」―イチローと松井の比較心理学」(二見文庫:2006年4月)において、特に「好意の返報性」という心理学のルールに関する記述があります。

著者の児玉光雄氏は、専門の一つが臨床スポーツ心理学ということですから、心理学に関する記述があっても決して不思議なことでありませんし、文庫のタイトルからも当然ではありますが。

さて、その心理学に関する記述で、「好意の返報性」ということに関して説明されています。

「好意の返報性」というものがある。これは、「相手に暖かい援助をしてあげると、その見返りが必ずあり、仕事がしやすくなる」という心理法則である。(p.188)

一流の人間は、常に周囲から祝福を受けているイメージを持っているそうで、そうしたイメージを常に描くことで仕事がしやすくなる、ということです。

こうした「好意の返報性」を自然と身に付けているのが、松井秀喜選手である、とも主張しています。

敵をつくらず、それでいて戦う意識というのが一流になる条件のようですね!

勝者の発想!イチローと松井秀喜を参考に

イチローにみる「勝者の発想」―イチローと松井の比較心理学 (二見文庫)久し振りに心理学に関する本を読んでいますが、これまでに誰かの自叙伝的な内容は敬遠してきました。

理由は、人格や性格といったものは、人それぞれが違っていて、自叙伝は結局ただの参考であって、真似している間はそれ以上になれないから、ということでした。

そんな先入観があって、随分と以前に購入した児玉光雄著「イチローにみる「勝者の発想」―イチローと松井の比較心理学」(二見文庫:2006年4月)が眠っていたのですが、今更ようやく読み始めました。

これが意外と面白い!文面がとても読み易いということもありますが、単純に自叙伝をといった類の文庫ではなかった。勝手に先入観を持っていた自分を反省しつつ読み進めました。

基本は、スポーツ心理学ですが、その他にも「脳科学」に関する記述もあって、説得力があります。

これまでにちょっと記憶に留めておきたい内容をピックアップしましょう。

過去と未来は一見連続しているようで実はそうではない。現在の思考パターンを変えるだけで未来は一変するのだ。過去の延長で未来を決めつけてはいけない。(p.59)

どんなに調子が悪くても、勝利ということから遠ざかっていても、結局は思考パターンを変えるだけで未来は違う、と主張しているわけです。

自信は、自分を勇気づけるための心のエネルギーである。(中略)どれだけうまく自分を鼓舞するか、あるいはどれだけ努力してきた自分をほめてやれるか。そんな工夫で自信は着実に心の中で育っていく。(p.119)

所謂、プラス思考の重要性を説いているわけですが、途中途中でイチロー選手のコメントや松井選手のコメントが挿入されていて、解説を更に説得力あるものにしています。

心理学というよりは、もうちょっと寝転がって読むことが出来る内容ですので、野球ファンのみならず、万人にとって読み易いよう構成されていますよ。

NOTE:
本書の著者である児玉光雄氏は、御自身のホームページ「児玉光雄web」を主宰されていてます。児玉氏は、鹿屋体育大学アドミッションセンター長で、臨床スポーツ心理学と体育方法学が専門だそうです。

「右脳活性プログラムのトレーナーとしてこれまで多くの受験雑誌に右脳開発トレーニングを提供。自ら名付けた「右脳IQ」という概念を日本に広めるために尽力している」とのことです。

Page 1 of 1112345»...Last »