「書評」に関する考察
ちょっと大袈裟なタイトルですが、最近興味深い投稿記事を拝読しましたので、自分なりの考えを総括しておこうと考えて。
きっかけは、ブログの投稿記事、「池田信夫 blog::404 Blog Not Found を読むのをやめた」でした。
いくらブログとはいえ、書評というのは、その人が批評に値すると思ったものを取り上げることに意味がある。内容にかかわらず毎週とりあげるなら、記事ではなく広告という別の欄でやるべきだ。こういうけじめのない商業主義が拡大すると、ただでさえ質の低い日本のブログの質がさらに低下すると思うので、定期的に読むのはやめた。
上記の投稿記事が公開されることになった背景を簡単に解りやすく説明している投稿記事もあります。「文化レベルが高すぎます::書評という名の宣伝が「けじめのない商業主義」」が、その背景を説明している投稿記事。
今回の週刊ダイヤモンドについて言えば、まず「404 Blog Not Found::勝間ファン必見 - 書評 - 週刊ダイヤモンド2008.02.09特大号」があって、池田氏のカウンターが「あなたの知的生産性を10倍上げる法」。それに対する言い訳が「我々全員の知的生産性を10桁上げる方法」でしょう。小飼弾氏が書評、池田信夫氏が正反対の評をあげる、小飼弾氏が言い訳、というパターン
私は、「404 Blog Not Found::勝間ファン必見 - 書評 - 週刊ダイヤモンド2008.02.09特大号」を読んで、普段購入しない「週刊ダイヤモンド」を購入しました。特集記事の内容には、特に惹かれることは無く、「ふ~ん・・・そっか!」程度。
更に、この「週刊ダイヤモンド」の特集のおかげで、勝間和代氏の書籍を購入しなくても良いな、と考えることができました。そもそも、自己啓発関連の本は、嫌というほど購入、内容を参考しながら実践してみたのですが、どれもこれも長続きしませんでしたから。こうして考えると、「404 Blog Not Found::勝間ファン必見 - 書評 - 週刊ダイヤモンド2008.02.09特大号」に感謝!
しかし、小飼氏のブログでは、勝間和代氏の書籍は絶賛していて、逆に小池信夫氏は、批判的立場をとっていますから、私がとった行動(週刊ダイヤモンドを購入して、特集記事によって勝間和代氏の書籍が必要なしと判断した・・・)から、私はどちらのブログも継続的に拝読させて頂こうと考えているわけです。
本ブログも書評(書評とは言いたくありませんが・・・)は多く掲載していますから、上記のブログの内容には、ちょっと考えさせられました。池田信夫氏は、「書評は批評」と主張されているのでしょうか!?もし私のこの解釈が間違っていなければ、池田信夫氏は、批評を公開していることになるのですから、個人的には参考にできないかな・・・
多くの方々が、ブログ上で、ありとあらゆる書籍に関する「書評」を掲載されていますが、それをどう解釈するかは、ブログを拝読している読者に責任があると考えていて、その「書評」という形式や「書評」の内容そのものに関して議論すべきではないと考えるのですが!?
私は、本ブログでは、閲覧してくれる方々のために「書評」を掲載したことは無く(すいません、無責任かもしれませんね!)、どちらかというと、自分の覚書という主旨で「書評」を掲載しています。そういう意味では、本ブログでは、「書評」ではなく、「感想」というべきなのかもしれませんが。
また、感想を記述したくない本に関しても、「自分のための覚書」ですから、可能な限り読了した文献に関しては、「感想」を記述するようにしています。
週に何十冊、何百冊と読むわけではないし、新書や文庫本を中心に読んでいるわけですから、「書評」なんていう大袈裟なことではありませんし、自分も何冊か本を書いていますから、著者の苦労もある程度は理解できるつもりですから、「批評」なんてできないのが本音ですが。
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