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成毛眞氏の「超並列」読書術

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本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである! (知的生きかた文庫 な 36-1)何気なく立ち寄った書店で何やら積み上がった文庫本を発見しました・・・著者は、成毛眞氏(なりけまこと)!ご存知方も多いと思いますが、元マイクロソフト社の社長を勤め上げた方です。

その文庫本とは、成毛眞著「本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである!」(知的生きかた文庫:2008年1月)です。私は、通常 Know-How 本は購入しませんが、前書きの「庶民を脱するための読書術」との記述があるし、最近の読書量は、増加の一途だし、著者が著者だけにちょっと興味があって購入。一気に読了しました。

さてさて、この本、ちょっと衝撃的な内容が多いので、「会社に人生を捧げていると考えているビジネスマン諸氏」、「常に成功することを模索して、Know-How 本を買いあさっているような方々」、更には、「40 歳代、50 歳代といった人生をシャカリキに生きてきた方々」等には、覚悟して読む必要がありそうです。

そもそも、成毛眞氏自身が、以下のように明言しているので、この考え方に賛同できないとなかなか読みずらい本だと思います。

私はいいかげんな人間だし、ふざけた人生を送っている (中略) 人生は遊ぶためにあり、仕事もどうらくの一つである。(p.45)

更には・・・

40代・50代のベテラン社員で働きアリという人はどのような本を読めばいいか。そんなものはない。もう手遅れなので、何を読んでもムダである。(中略)経営者向けの本もない。経営者になってから経営論や戦術論に関する本を読んでいるようでは、遅すぎる。(p.156 ~ 157)

私個人としては、「仕事は遊びや道楽」といったところまではいっていませんが、仕事第一で一生懸命会社に尽くしてきたといった記憶はないし、まったく出世に関しても興味がありませんから、とっても興味深く読了することができましたが・・・

私にとっては、特に目新しい内容はありませんでしたし、既に実行しているような内容もありましたから、それなりに楽しめました。特に;

  • 本は最後まで読む必要はない。
  • 仕事とは直接関係ない本を読め。
  • 読書メモは取るな。

ブログを公開するようになってからは、ちょっと読書メモは取るようになりましたが、基本的には読書メモをとりませんし、最後まで読まない本は山ほどあるし、仕事とは直接関係ない本ばかり読んでいるし・・・

面白いのは、「本は総合芸術である」と称し、かっこいい本を購入したい、としています。その条件として、5 点を詳細に説明しています。

  1. タイトルがかっこいいこと。
  2. 装幀がかっこいいこと。
  3. 帯がかっこいいこと。
  4. 本のレイアウトも大事なポイント。
  5. 紙の質やしおりまでチェック。

意外と、私は「どっちの本を購入しようかな・・・」と迷った時などは、上記のようなことを条件を前提に実際に購入してしまっているので、ちょっと笑ってしまいました。こうした拘りは、好感が持てる人とそうでない人がはっきりするかもしれません。

結局のところ、同時に 10 冊の本を読むための Know-How は、単純ですので、速読や多読の類の内容ではありませんからご注意を。



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