内田樹氏、何で 14 歳というタイトル!?
以前の投稿記事、「内田樹氏の著書をもうちょっと読んでみたい!」で公開しましたが、ちょっとマイブームである内田樹氏の著書ですが、3 冊目として、内田樹、名越康文著「14歳の子を持つ親たちへ」(新潮新書:2005年4月)を選びました。
理由は簡単で、「現在、14 歳の次女をもつ身」であるから。その他には、特別な理由はありませんでした。14 歳の子供に焦点を絞って、どんな話の展開があるのか、とても興味があって読み進めめましたが・・・
結論は、「何で、14 歳の・・・」という本のタイトルにしたのかな、とちょっと残念でした。何も 14 歳の子供に限らず、教育全般に関する軽快な話の展開は、教育に関わる全ての方々にお勧めの内容になっていました。
さてさて、名越康文氏とは、ちょっと変わった精神科医らしいのですが、内田氏が名越氏と会うきっかけは、甲野義紀(こうのよしのり)氏の紹介というから面白い。甲野氏は、既に本ブログでの投稿記事、「新運動理論」でもご紹介していますし、その他、多くの著書をご紹介している!
更に、本書の冒頭で、養老孟司氏、甲野義紀氏、名越康文氏、内田樹氏の 4 名は、世間ではマイノリティーで、よっぽどのことがないと表に出てこない人達と称しているのは、ちょっと笑えました!そうしたマイノリティーの方々の著書を読んでいる私は・・・
それはさておき、本書の内容は、教育に関して、かなり過激な発言あります。特に、その原因を子ども達自身におくのではなく、むしろ親に原因がある、としています。
- 子どもは色々とシグナルを発信しているのに、母親がそれをほとんどシステマチックに無視する。(p.46)
- 専門家(精神科医)の一つの固定観念的な尺度から見ると、どう見ても親の方が病気なんです。(p.47)
まだまだありますが・・・ちょっと過激ですが、とても参考になります。こうした「親」批判を素直に受け入れて、修正するか改善するか。それを真剣に考えようと考える方々にはとってもためになりますが、逆に、こうした内容の著書に、まったく同意しない、更には反感を持たれる方々もいらっしゃるでしょう。
「14 歳の子ども」に関して限定する事無く、子どもに接するためのヒントが隠されている興味深い内容でした。
14歳というのはすごく面白い年齢だと思います。私が14歳という年齢について考えるきっかけになったのは、ロバート・キヨサキの講演を聞いてからです。14歳までにWINNING FOMURAが出きるーという言葉でした。また、その後、故・池田晶子さんの「14歳からの哲学」が出て、村上龍の「13歳のハローワーク」がベストセラーになり、ローティーンに焦点を当てた出版物が注目されるようになりました。
今、ロスで映画祭の準備をしているのですが、今回、日本のぴあとも提携することになって、ぴあのフィルムフェステバルを調べていると、昨年の最優秀賞コンビが新しい作品として、「14歳」というのを作っていて、これがなかなか面白そうです。
http://www.pia.co.jp/news/entame/070519_14_movie.html
と言ってる私も14歳の娘を持つ母親ですが、この「子供のシグナルをシステマチックに無視」というの、すごく身に覚えがあります。というか、私の場合は、かなり意図的に無視しています(笑)
でも、子供の変化は見ていて楽しいですね。
会話の内容も変わってきます。14歳の親同士、この子供の成長期、楽しみましょう(^^)
あ、思い切り、スペル、間違えてますね(^^;
winning formula ですね。
その言葉が書かれている本はこちら。
http://www.amazon.com/Rich-Dads-Kid-Smart-Financial/dp/0446677485
かっぱ@ロスさん
内田樹氏の教育批判は痛烈です。面白いですよ~
ご紹介頂いた本も面白そうですね。英語には、おかげさまで困らないので、購入してみようかな・・・
今日の話題と少しずれてしまうのですが、以前、武田薫さんの『サーブ&ボレーはなぜ消えたのか』(ベースボール・マガジン社刊)を紹介され、ちょっとタイトルと内容が期待はずれ・・・とのコメントがありましたよね。
日経の編集者もそう思ったのかも知れませんね。
インタビュー形式で、その内容を聞いているページをさっき見つけました。
本よりも解かりやすく解説されてます。本にももう少し、詳しく書いてほしかったですけどね。
http://waga.nikkei.co.jp/play/sports.aspx?i=MMWAd3000006022008
亀の子iwaさん
この記事は、良いですね~ご紹介有難うございました。どうして、あの内容を本にしてくれなかったのか、ちょっと疑問は残りますが・・・