井上康生選手、「わが柔道人生に悔いなし」
井上康生選手が引退を表明しましたね・・・重量級を担ってきた日本を代表する柔道家が、多くのファンから惜しまれながら現役を去ることになりました。
本日をもって第一線から退く決意をいたしました。5 歳から始めて、柔道にすべての情熱を注いできました。わが柔道人生に悔いはなし、という気持ちです
上記は、井上選手の第一声です。ちょっと寂しい気もしますが、本当に「お疲れ様でした」と一ファンとして声を掛けさせて頂きたい思いでいっぱいです。
井上康生選手に関しては、本ブログでは、あまり語っていませんが、個人的にとても好きなアスリートでした。人間的な大きさを感じる人、というのが大きな理由ですが、なかなかそうした「人間の大きさ」を感じる選手が少ないのも事実です。
その井上選手の大きさを表現する素晴らしいブログの投稿記事を見つけました。それは、「柔道家・鈴木桂治のブログ::勝手に話をします。」です。そうです、あの井上選手の最大のライバルと評される鈴木桂治選手のブログです。
こんなしつこい後輩を嫌がりもせず、かわいがってくれるし、一緒に酒飲んだり、バカ騒ぎしたり、時には真剣に柔道の話をしたり。本当にありがたいことです。お父さんの明さんも、息子の敵にもかかわらず、一緒に柔道の話、時にはパチンコの話(こっちの方が多かったかな?)で、一緒に食事したり。本当に井上家には、頭が下がります。オレの-100でのオリンピックの夢を絶ったのは、お兄さんの智先輩だし!!井上家は、オレの人生に影響力スゲーんです。
これが井上選手の器量なんでしょうね~背中を追ってくる後輩に対し、真向から柔道を通して向き合う。柔道というスポーツを通して、勝負を越えての話ができる・・・これが、人間としての大きさを知らずして身に付けていったのでしょうね。
引退後、井上選手は、語学学習と海外修行を兼ねた英国留学へ出発し、約 2 年間の予定で、国際人としての基礎を学ぶ、とのことで、今後の指導者としての井上選手に期待がかかります。
それにしても、「勝つべきして勝つ」というプレッシャーの中、本当にご苦労様でした。