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「2008年05月05日」のアーカイブ

伊達公子選手は日本の大会出場で世界ランカー

何かと話題のクルム伊達公子選手ですが、先日の「カンガルーカップ 2008」、「福岡国際女子テニス 2008」、「久留米市ベストアメニティカップ 2008」の 3 大会に出場。それぞれ、カンガルーカップでは準優勝、その他の大会で Best 8 という戦績でした。

当然ですが、全ての大会が日本での開催。そして、この 3 大会の戦績の結果、クルム伊達公子選手は、世界ランキング 425 位に登場しました。

友人から、「日本の大会にしか参加していないのに、何で世界ランカーになれるのか」と質問されたので、私なりの理解をもって説明してみたいと思います(というか、この手の説明が不思議とどこにもありません・・・)

女子テニスの世界では、女子テニスプレーやの世界ランキングは、Woman Tennis Association (WTA) が管理していて、世界のランキングを毎週更新しています。誰でもご存じのマリア・シャラポワや先日引退宣言をしたジャスティーン・エナンといった選手も、日本の杉山愛選手も、この WTA 管轄の WTA ランキング保持者で、2008 年 5 月 23 日現在、シャラポワが WTA ランキング 1 位。つまり、世界ランキングトップということになっているわけです。

WTA のランキングは、選手が参加した大会の戦績によって、ポイントを獲得することになります。このポイントは、WTA が承認している大会でなければなりませんが、大きく「Sonny Ericsson WTA Tour Tournament」と「ITF Woman’s Circuit」というものに分類することができます。

上記は、それぞれ「大会カテゴリー」というものが設定されていて、前者の「Sonny Ericsson WTA Tour Tournament」は、上位からグランドスラム、Sonny Ericsson Championships、Tier I、Tier II、Tier III、Tier IV と区分され、後者の「ITF Woman’s Circuit」は、100,000ドル、75,000ドル、50,000ドル、25,000ドル、10,000ドルというカテゴリーがあります。(もっと詳細にカテゴリーが分かれていますが、この程度を理解しておけば、素人でも十分に対応できる!?)

それぞれのカテゴリー毎に、獲得できるポイントが設定されています。下表は、「ITF Woman’s Circuit」におけるカテゴリー別のポイント表です。(WTA Tour に関しても提供されていますが、本ブログでは割愛します)

itf-womans-points

上表で、W は優勝、F は準優勝、SF は Best 4、QF は Best 8、R16 は Best 16、R32 は Best 32。更に、QLFR は予選での勝者、Q3 は予選 3 回戦、Q2 は予選 2 回戦ということになっています。

長々となってしまいましたが、クルム伊達公子選手が出場した 3 つの大会は、開催国こそ日本ですが、れっきとした「ITF Woman’s Circuit」に属する国際大会で、50,000ドルというカテゴリーになります。

伊達選手は、「カンガルーカップ」で、予選で勝利したので 3 ポイント、本戦で準優勝で 25 ポイント、「福岡国際」で Best 8 でしたから 9 ポイント、更に「ベストアメニティカップ」でも Best 8 で 9 ポイント。合計 46 ポイント獲得、ということで世界ランカー(WTA ランキング:425 位)となったわけです。

上記のように女子テニスでは、2008 年は、全部で 21 大会が国際大会(WTA ランキングポイントが獲得できる)で、下表のようになっています。下表は、「日本テニス協会::JTA 女子サーキット 2008」で日程等も確認できます。

itf-womans-circuit-japan

上表で、上の 2 大会は、「Sonny Ericsson WTA Tour Tournament」で、その他が「ITF Woman’s Circuit」です。改めて、結構日本でも国際大会があるんだな、なんて考えてみたりして。

さて、もうちょっとだけ。WTA ランキングは、アマチュアでも獲得でき、過去 52 週間で出場した 17 大会の合計ポイントで決定されるのですが、実は以下の条件を満たさなければなりません。(もっとあるかも・・・)

  • 15 歳以上でなければ、予選、本戦に出場できません。(年齢制限は他にもありますが・・・)
  • 3 大会以上の戦績が必要です。
  • 大会は、ランキングより足切りがあります。(当り前かな・・・)

だいたいこんあものでしょうか、基礎知識としては。何せ、独学で知っている知識ですから、ひょっとすると間違っている部分があるかもしれませんが、それは御愛嬌ということで。

携帯電話の外部接続: MTP って何だ?

最近、機種変更を実施した「FOMA N905iμ」なのですが、先日の海外出張時にも「World Wing」で大活躍!「モバイルバンキング」「モバイル Suica」と利用頻度が増えていて、とにかくその利用範囲の広さに今更ながら驚いていますが。

上記に加え、「ドコモケータイ datalink」をダウンロード。データの編集は全て PC でできるようになった・・・携帯電話の通信機能は、既に利用していましたから珍しくはなく、普通に利用しています。

microSD を導入して、カメラの機能もちょっとだけ利用するようになりつつあります。そこで、ちょっと気になったのですが、この microSD をリムーバブルディスクとして利用できないのかな、なんて。説明書をじっくりと読めば良かったのですが・・・ネットで調べて、何てこった・・・簡単にできる!

携帯電話のメニューから「各種設定」、「外部接続」と辿っていくと、「USB モード設定」というオプションがあり、どうやら標準では「通信モード」に設定してあるらしく、これか通信機能。この「通信モード」を「microSD モード」に変更すれば、まったく問題なく、新たなドライバーをインストールすることもなく、携帯電話をリムーバブルディスクとして利用できます。

これだけでも十分満足ですが、更に画面を見ていると、「MTP モード」といった表記がありました!んっ!?何だこりゃ??

そこで調べてみました。すると、「ITmedia モバイル:MTP 【えむてぃーぴー】」に以下の解説が。

MTP (Media Transfer Protocol) は、ポータブル機器と Windows PC を接続するために Microsoft が開発した技術仕様。ファームウェアレベルで製品に組み込むことで、静止画、動画、音楽などのデータを、専用のデバイスドライバなしで PC から転送できるようになる。

最近のデジタルカメラや携帯電話は、その多機能化とともに、画像や音声、音楽と多種多様なファイルを当たり前のように扱うようになった。こうしたデータのやり取りに、これまでは専用ソフトを PC にインストールして利用するか、USB 接続された外部ドライブとしてファイル移動などを行う必要があった。

だが、専用ソフトを利用する場合は PC 側の準備が必要で、出張先で違う PC を使わなければならないケースなどは接続できない。(中略)こうした問題を解決するのも MTP の役割だ。デバイスドライバのインストールを不要とする MTP 対応製品であれば、接続時の心配はいっさい無用。また、PC 側から制御でき、エクスプローラ上でシャッターを切るなどの操作もできる。ちなみに、MTP は TCP/IP 上で動作し、無線 LAN での利用も可能。画像取り込みから印刷まで、ケーブル接続なしに行える。

ということで、どうやらドライバー等をインストールすることなく、写真や画像データを送信することができるらしいのです。ちょっと試しに、携帯電話側を「MTP モード」に設定して、Windows Media Player を接続してみると・・・お”~「FOMA N905iμ」を認識した!

つまり、携帯オーディオとしても利用できる!って、もともとそういった謳い文句だったのですから当たり前といえば当たり前ですが、勝手に「microSD」への録音には、毎回「microSD」を取り出さなければいけないと考えてしまっていたので、携帯電話を接続するだけで、音楽ファイルを転送できるのは、かなり嬉しい・・・

どうやら、携帯電話を使い倒すには、もうちょっときちっと勉強しなければいけないかもしれませんね。