アメリカの行動原理
以前、本ブログの投稿記事、「深い部分でアメリカに迫る本」でご紹介した橋爪大三郎著「アメリカの行動原理」(PHP新書:2005年6月)を読み始めました。
著者の橋爪氏は、東京工業大学教授で、社会学が専門だそうです。本の内容は、とても簡潔で、解り易い文章は好感が持てます。中学生、高校生でも理解できる内容ではないでしょうか。構えることなく寝転がってでも読み進めることができます。
特に前半部分を読みましたが、合衆国、州といった成り立ちを社会学の観点から説明している内容は本当に説得力があります。
アメリカ在住の時に、アメリカ人の「出身州」への拘りが、とても不思議に感じた記憶がありますが、その理由が明確に説明されています。そうした拘りが「宗教」という観点から説いているのも、個人的にはかなり興味を惹かれました・・・
「橋爪大三郎研究室::アメリカの行動原理」に本書の概要が紹介されています。
覇権国家アメリカは究極的に何を目指しているのか。社会学の視点で「新大陸」「キリスト教国家」などの成り立ちを捉えれば、「自由の国」の行動原理が浮き彫りになる。財産の相続法や選挙など平等と民主主義を実現する社会の仕組みから、ハンバーガーやジーンズといった便利さを追求する消費文化、そして冷戦や9・11を経て至った単独行動主義まで、アメリカならではの思考パターンを考察。はたしてその覇権は続くのか、日本がとるべき道とは…。エッセンスを明快につかみ出した超常識のアメリカ論。
歴史、文化、国際関係といった視点からのアメリカ論は、アメリカを再認識するには十分な内容だと思います。
コメントをどうぞ
コメントスパムを排除するために、投稿して頂いたコメントは、本サイト管理人の承認作業が完了してからの公開になりますことをご了解下さいませ。