イチローの脳を科学する
投稿日:2008年06月16日
Category: 脳科学
イチローに関する書籍は山のように出版されていますから、1 冊位は真剣に読んでみたいな、と思っていたのですが、まさにうってつけの新書を書店で見つけたので早速購入。それが西野仁雄著「イチローの脳を科学する―なぜ彼だけがあれほど打てるのか」(幻冬舎新書:2008年3月)です。
これまでにいったい何冊の「脳科学」に関する本を読んできたのでしょう・・・結構多くの本を読んできましたが最近ご無沙汰になっているので、内容は結構新鮮でした。
著者の西野氏は、ずっと野球をやっていたようですし、医者が本職のようですので、内容的にも説得力があります。「脳科学」に関する専門的な解説も解り易く、すらすらと読了できました。ただ、既に脳科学に関する知識(私程度でもです!)がある方にはちょっと退屈な部分もあるかもしれません。
さて、内容を総括すれば、「目標を持ち努力を続けていくことで自分の脳を創り変えることができる」の一言になってしまうのですが、天才と思われがちなイチローでさえ努力と環境、そして才能が備わっていて、それを引き出すための練習がある、ということになるのでしょうか。
「脳科学」をベースにして、イチローの脳を解き明かす(実際には予測にすぎませんが・・・)展開は、とっても勇気付けられる内容です。