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カテゴリー:「脳科学」に関するアーカイブ

脳科学は、ヒトを含む動物の脳について研究する学問分野で、神経科学とも呼ばれ、それに関連する投稿記事。

イチローの脳を科学する

イチローに関する書籍は山のように出版されていますから、1 冊位は真剣に読んでみたいな、と思っていたのですが、まさにうってつけの新書を書店で見つけたので早速購入。それが西野仁雄著「イチローの脳を科学する―なぜ彼だけがあれほど打てるのか」(幻冬舎新書:2008年3月)です。

これまでにいったい何冊の「脳科学」に関する本を読んできたのでしょう・・・結構多くの本を読んできましたが最近ご無沙汰になっているので、内容は結構新鮮でした。

著者の西野氏は、ずっと野球をやっていたようですし、医者が本職のようですので、内容的にも説得力があります。「脳科学」に関する専門的な解説も解り易く、すらすらと読了できました。ただ、既に脳科学に関する知識(私程度でもです!)がある方にはちょっと退屈な部分もあるかもしれません。

さて、内容を総括すれば、「目標を持ち努力を続けていくことで自分の脳を創り変えることができる」の一言になってしまうのですが、天才と思われがちなイチローでさえ努力と環境、そして才能が備わっていて、それを引き出すための練習がある、ということになるのでしょうか。

「脳科学」をベースにして、イチローの脳を解き明かす(実際には予測にすぎませんが・・・)展開は、とっても勇気付けられる内容です。

久し振りに「脳科学」が読みたくなってきた・・・

思考の解体新書「脳科学」に興味を持ったのは、ひょんなことから新書、林成之著「勝負脳の鍛え方」 (講談社現代新書:2006年10月)に出会ったことでした。その後、林成之氏の著書をもうちょっと読んでみたかったのですが、内容が専門的で素人の私には、まったく手が出ませんでした。

そして待望の新刊が!

林成之著「思考の解体新書」(産経新聞出版:2008年3月)というもの。こりゃ、購入せねばなるまい。1 冊目に読んだ「勝負脳の鍛え方」は、とにかく衝撃的だったのと、理解し易さでは抜きんでていましたから、林氏の解り易い文体が楽しみです。

脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める (生活人新書 250)上記のように、注目する著者の新刊を見つけたので、もうちょっと Amazon を探ってみると、以前に読了している築山節氏の「脳科学に関する新書」も、築山節著「フリーズする脳―思考が止まる、言葉に詰まる」(生活人新書:2005年11月)築山節著「脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める」(生活人新書:2006年11月)に続く 3 冊目として、新刊が出版されているではありませんか。それが築山節著「脳と気持ちの整理術―意欲・実行・解決力を高める」(生活人新書:2008年4月)です。

築山氏の文章も、とにかく解り易い文体だし、知識がなくてもどんどん読み進むことができるので、こちらに関しても購入したい・・・

メモする人は脳がどんどん若返る・・・

メモする人は脳がどんどん若返る (中経の文庫 よ 1-4)手帳術やメモ術といった「Know-How」に関する本や自己啓発の本は、暫く購入することが無かったのですが、どうも本屋に山積みされていると、その本の内容に関わらず気になってしょうがない・・・悪い癖ですね!

そして、その悪い癖は、本のタイトルによって、ころっと頭を出してしまいます。「脳科学」が今私のマイブームですから、駅の小さな書店に山積みされていた米山公啓著「メモする人は脳がどんどん若返る」(中経の文庫:2008年3月)が気になって気になって。「購入しようかしまいか、どうしよう・・・」と考えたのですが、どうしても「脳」というタイトルに負けてしまって購入。薄い文庫本だったので一気に読了。

書くことは、運動神経や感覚神経、視覚中枢、言語中枢といった脳の機能の他に、感情的なことの処理や、推測する能力も必要とし、脳全体を使うことになります。脳を鍛える上で、このように脳を広く使っていくことは非常に大切です。

上記は、カバーの中に記載されていた内容です。前半、数ページに「メモすること」による脳機能を解説していますから、脳科学がまったく初めての方でも、「そうなんだ~」と感じられるかもしれません。

私個人としては、「脳科学」の書籍を読んでいますから、「書くこと」が脳を活性化するということが、全ての脳科学者共通の認識であることを知っていましたから、何も新しいことはありませんでしたが。

さて、もう一つ、脳科学の見識から、「プラス思考」というのが大きな成功の鍵であることも知っています。詳細をここで記述するのは避けますが、夢を実現するためには、「プラス思考」であることが非常に重要であるということ。この本の面白いところは、そうした脳科学をベースに「夢を実現するためのメモ術」を展開していること。

あなたのノートが「夢実現」の道具となるために、絶対に実践して欲しい 4 つの約束事をアドバイスしましょう。

  1. 感動したことを書く:どんなに小さな感動でも良いから書き留める。
  2. よかったことを書く:今日のやるべき仕事を完了できた、ってなことで良いから書き留める。
  3. 失敗はできるだけ簡単に書く:失敗の「要点」と、こうすればよかったいう「対策」のみで良い。他は忘れる!
  4. 否定されたことを肯定的に書き換える:「お前はダメだ!」と言われても、「自分の考えは斬新で今は受け入れられない」と書き留める。

(p.48~55)

どうでしょう!?上記は全て「プラス思考」にするためのメモ術です。こうした記述は、流石に他の本、特に「メモ術」に関する書籍には記述されていないのではないでしょうか。

既に、手帳はこなしているし、メモも結構とっているという方には、上記はちょっと参考になるのでは・・・また、それこそ「何を書いたら良いのか解らない」という方は、本書のメモをとるための 27 の「ネタ」を参考にされたらどうでしょう。「なんだ!こんなことでも良いのか」といった気付きがあるかもしれません。

結局のところ、書いたメモは、何度も読み返すことが重要、というのが私の自論ですが、本書でも同様の事を主張していますので、まんざら私の自論も間違っていないかも・・・

レミニセンス現象:フテ寝して強くなる!

夢の科学 (ブルーバックス)昨日、「夢の科学」というタイトルで、投稿記事を公開しました。「結論」に記述されている「脳は何度か自己活性化する」という文面は、新書、アラン・ホブソン著「夢の科学」(ブルーバックス:2003年12月)にありますが、何とも不思議な感覚ですが、科学的な根拠によって裏付けられていますから、そうした事実はすんなり「なるほどね~」と感心させられました。

実は、上記の内容と同じようなことが、以前ご紹介した池谷裕二著「記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方」(ブルーバックス:2001年1月)にも記述されています。

記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方この池谷氏の新書では、「現在の脳科学の見解によれば、夢は脳の情報を整え、記憶を強化するために必須な過程である (p.212)」と記述されています。

更に、「記憶は夢を見ることによって保存される」とし、「寝ることは、ものごとをしっかりと覚えるための大切な行為」であることを強調しています。

特に、米国の精神医学者スティックコールドの認知神経科学雑誌に紹介された見解を紹介しています。

何か新しい知識や技法を身につけるためには、覚えたその日に 6 時間以上眠ることが欠かせないという研究結果を発表しました。(池谷氏の新書、p.212)

この事例として、テニスを上げています。

テニスのレッスンでどんなに練習してもうまく打てるようにならないコースがあり、精神的にも煮詰まってしまいフテ寝をしてしまったが、翌日に試してみたらすんなり打てたなどという現象がそれです。(中略)こうした現象は「レミニセンス(追憶)現象」とよばれています。寝ている間に記憶がきちんと整理整頓され、その後の学習を助けた結果であると考えられています。(p.212)

こうした事例は、身の周りに起きている事実ですから、説得力がありますね。そして、上記のような内容は、睡眠科学の世界的権威であるアラン・ホブソンも上記の新書に以下のように記述しています。

睡眠中に活性化した脳は何をしているのでしょう。いくつも答えはあるが、特に重要なのは情報処理、記憶の固定および修正、新しく学習した技能の習得などである。(p.217)

一夜漬けでの勉強や、スポーツでの集中した特訓ということより、「フテ寝」することが、どうやら効果を倍増する秘策!?なのかも知れませんね。

夢の科学

夢の科学 (ブルーバックス)以前、本ブログで公開した投稿記事、「宮崎哲弥氏が推奨する脳科学の新書」においてご紹介した一冊、アラン・ホブソン著「夢の科学」(ブルーバックス:2003年12月)をやっと読了しました。「やっと・・・」と表現しているのは、どうも私には文面の流れが合いません。何度も読み返したり、ページを戻ったり。訳者にも相性というのがありそうだな、何てことに今更気が付いたりして。

さて、内容ですが、フロイトの夢理論への批判が全体の 6 割位に達しているのでしょうか。ちょっと批判がしつこい気がしました。もっと、さらっと単なる比較で完了しておけば、もっと読み易かったのですが、何せ海外ではこうした批判を展開することは、正攻法でしょうから、ここは我慢するとして。

このアラン・ホブソンという人、睡眠科学の世界では、世界の第一人者だそうでして、脳科学の世界では有名な方だそうです。この新書、最後に「おわりに」という章があるのですが、そこに 3 つの結論が記述されていて、全てが集約されています。全てを読みたくない人は、「おわりに」だけを読んでも良いかも。

結果としては、夢診断や夢占いといった行為は、科学的にはまったく根拠がなく、科学的にはまったく意味がないこと、ということに結論付けられますが、それよりも重要なことは、睡眠中に起きている「脳」の働きの方が興味深い。

「脳は、睡眠中に何度か自己活性化する」という表現は、何とも不思議であって、更には睡眠の重要性を再認識することになりました・・・「睡眠中の脳の活性化」に関しては、後日、投稿記事を改めて記述しておきましょう。

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