文房具好きの方であれば、一度は閲覧した頃があるであろう「手帳とカバンのホームペーヂ」。片手に葉巻を、そしてとっておきのブレンドコーヒーを飲みながら、ゆっくりと読んでいるのが似合いそうな内容ですので、一度ゆっくりと拝読されることをお勧めします。
さてそんな「手帳とカバンのホームペーヂ」にあるコラムが、この度「手帳公論」として独立したブログになりました。そこに、「手帳公論::万年筆を買いに(ペリカンM400購入記)」という投稿記事が公開されています。2005 年に公開されたウェブページの内容を加筆訂正したものですが、なかなか読み応えがあります。
そうした投稿記事の内容で、特に以下の内容は、とても興味深いので引用させて頂きました(って、結構長々と無断で掲載させて頂きました・・・)
万年筆と車は、共通することが実に多いと思う。
日本、ドイツ、イタリア、フランスなど、多くの国の製品がそろっている。そして、それぞれの国で生産されている万年筆は、その国々で生産している車の雰囲気と一致するところが多々ある。
ドイツ製のペンはドイツ車と同じ地味だが質実剛健。イタリア製は華がありデザイン的に他を圧倒している。国産万年筆も、車と同じようなクオリティの高さが魅力の一つだ。
上記のような説明で始まるコラム記事は、まずはドイツを例に挙げて以下のように続きます。
私の持つ印象として、モンブランはメルセデス。モンブランの黒塗りの躯体に映えるホワイトスターをみると、メルセデス・ベンツのボンネットやフロントに輝く「スリーポインテッド・スター」のイメージが一致する。ペリカンはメルツェデスに比べて、スポーティさがあるBMW。その威容はモンブランと同じ重厚感を放っている。
ポルシェはそのままポルシェデザインといきたいところだが、わたしの中ではファーバーカステルの伯爵シリーズ。Lamyはカジュアルさがその魅力のフォルクスワーゲン。
流石に、ドイツが好き、と言われるだけのことはあって、詳細に説明されていますね!コラムは、更にイタリアへ移行します。
イタリアはもっとわかりやすい。モンテグラッパはフェラーリ、デルタはアルファロメオ(この2つはそのまま!)。派手で馬力を追求していく姿勢は、車も万年筆も同じ太陽のエネルギーを感じることができる。
イタリアとしては、アウロラをどう感じているのかをちょっと知りたかったな~と感じながらも更に続きを読みます。
国産を見てみると、パイロットはトヨタ、セーラーはニッチの独自路線を追求するのが上手なマツダといったところか?(単純に広島イメージから来ているのかもしれないが)
ちょっとマツダというが気になりますが、そこはご愛嬌!個人的には、ホンダの方が適切かな、何て感じながら、良く当たっている、何て考えて読み進めました。
こう見ると、万年筆は車と同じ工業製品ということがよくわかる。
いくらエレクトロニクス技術が発展しても、タイヤ4つでアクセルとハンドルで操作する車も、毛細管現象を利用した万年筆も、基本構造は生み出された当初と現代とでたいして変わらない。ある程度確立された基礎技術の中で、各社デザインや新素材・新技術を活用して競い合っているところなどが、車とイメージが一致することが多いのかもしれない。
わたしの中での車のイメージは、やはりドイツ車のポイントが高いので、万年筆も自然とドイツ製品に魅力を感じてしまう。そうしたドイツペンの中で、ペリカン・スーベレーンシリーズのボルドーは、イタリア製とは別な種類の「地味な中での華」があり、わたしの心をとらえていた。
上記の内容には、反論される方もいらっしゃるかもしれませんが、これはあくまでも感覚として解釈するべきで、反論や批判をすべき内容ではありませんよね!
今、「ペリカン・スーベレーン M400」にとっても興味があるし、Lamy Safari は既に 2 本を利用して、ペリカン・トラディッショナルを常用していますから、万年筆履歴が似ている!?ので、とっても参考にしています。