ハンドボールはメジャー化できるか!?
異例のやり直しとなったハンドボール北京五輪の男女予選。残念ながら女子、男子共に日本の力及ばず、韓国の勝利という結果でした。アウェイという状況の中で、僅差といわれても勝利をおさめた韓国チームに拍手を送りたいと思います。
「毎日jp::ハンドボール:観客1万余…両チームサポーターも「活躍」」に以下のように示されています。
中東諸国に有利な判定を下す「中東の笛」で不本意な試合を続けた両国の共通する願いは、フェアプレーの実現だった。試合後、両国選手は固く握手を交わした。
これで、「中東の笛」が無く開催されたこのハンドボール予選は、いろいろな意味で意義がある第 2 次的効果をもたらしそうな気配を感じさせます。日本男子のキャプテン中川善雄選手は、ハンドボールをメジャー化することに夢を掛けているそうです。「毎日jp::ハンドボール:中川主将、メジャー化に挑戦…二つの夢追う」には以下のような記述があります。
1 万人を超えたスタンドは青い T シャツ姿が目立った。中川選手が競技普及を目的に設立した NPO 法人「シュータススポーツラボラトリ」(埼玉県越谷市)が作製した。北京への道が一度は絶たれた昨年 9 月のアジア予選(愛知県豊田市)の悔いを次につなげるために「忘れない」と記した。共感の輪は広がり、2000 枚以上が売れた。「この熱気が、ハンドボールがマイナーから脱するきっかけになれば」と中川選手。20年ぶりの五輪出場権獲得は持ち越しになったが、競技普及というもう一つの夢は広がった。
さて、個人的には、ハンドボールがメジャー化するためには、大きく 2 つの課題があるように感じました。
1 つめはルールの複雑さ。小学生や中学生でも体育の時間で経験しているバスケットボールでさえ、ルールが難しい、と単純な観戦を敬遠する方々が多いのですが、ハンドボールは、バスケットボールよりも複雑に感じました。特に、反則の種類が解らない・・・バスケットボールの場合、対戦相手を掴んだり、抱きついたり、勿論叩いたりしたら反則ですが、ハンドボールは、そうでもないらしい!2 分間の退場というペナルティーもあるわけですから、明確にルールの説明をして、解説して頂かないと、人気は一過性で終わってしまう。
もう一つは戦略の立て方。時間の経過は、タイマーが止まったり、まったく止まらなかったり・・・時間は、戦略には関係ないのでしょうか。ルールと関係しているのかもしれませんが、戦略の立て方は、知っておきたいですね。単なる派手なプレーなのか、それとも戦略なのか。ディフェンスは、ゾーンもあればマンツーマンもありそうな気配ですが、ちっとも解りませんでした・・・
メジャー化するためには、最低でも上記の 2 点が明確にならないと、ハンドボールの面白さが伝わらないと思いますが・・・話題先行の気配から是非ともメジャーに成長して欲しいものですね!