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カテゴリー:「野球」に関するアーカイブ

高校野球、プロ野球、大リーグと野球に関する投稿記事を集結。

勝者の発想!イチローと松井秀喜を参考に

イチローにみる「勝者の発想」―イチローと松井の比較心理学 (二見文庫)久し振りに心理学に関する本を読んでいますが、これまでに誰かの自叙伝的な内容は敬遠してきました。

理由は、人格や性格といったものは、人それぞれが違っていて、自叙伝は結局ただの参考であって、真似している間はそれ以上になれないから、ということでした。

そんな先入観があって、随分と以前に購入した児玉光雄著「イチローにみる「勝者の発想」―イチローと松井の比較心理学」(二見文庫:2006年4月)が眠っていたのですが、今更ようやく読み始めました。

これが意外と面白い!文面がとても読み易いということもありますが、単純に自叙伝をといった類の文庫ではなかった。勝手に先入観を持っていた自分を反省しつつ読み進めました。

基本は、スポーツ心理学ですが、その他にも「脳科学」に関する記述もあって、説得力があります。

これまでにちょっと記憶に留めておきたい内容をピックアップしましょう。

過去と未来は一見連続しているようで実はそうではない。現在の思考パターンを変えるだけで未来は一変するのだ。過去の延長で未来を決めつけてはいけない。(p.59)

どんなに調子が悪くても、勝利ということから遠ざかっていても、結局は思考パターンを変えるだけで未来は違う、と主張しているわけです。

自信は、自分を勇気づけるための心のエネルギーである。(中略)どれだけうまく自分を鼓舞するか、あるいはどれだけ努力してきた自分をほめてやれるか。そんな工夫で自信は着実に心の中で育っていく。(p.119)

所謂、プラス思考の重要性を説いているわけですが、途中途中でイチロー選手のコメントや松井選手のコメントが挿入されていて、解説を更に説得力あるものにしています。

心理学というよりは、もうちょっと寝転がって読むことが出来る内容ですので、野球ファンのみならず、万人にとって読み易いよう構成されていますよ。

NOTE:
本書の著者である児玉光雄氏は、御自身のホームページ「児玉光雄web」を主宰されていてます。児玉氏は、鹿屋体育大学アドミッションセンター長で、臨床スポーツ心理学と体育方法学が専門だそうです。

「右脳活性プログラムのトレーナーとしてこれまで多くの受験雑誌に右脳開発トレーニングを提供。自ら名付けた「右脳IQ」という概念を日本に広めるために尽力している」とのことです。

なに~野球統計学って言うのがあるの!?

プロ野球のセリーグは、歴史的混戦だそうです。巨人、阪神、中日といった現在の上位 3 チームのゲーム差は、たったの 1.5 ゲーム差。

ところで、野球統計学というのが存在しているのをご存知でしょうか!?私は、統計学が専門でしたが、まったく知りませんでした。確かに、大学時代の統計学では、野球の試合結果や歴史上のデータを使って勉強した記憶はありましたが・・・

「Yahoo!ニュース::原、戦力あるのに勝てぬワケ…野球解析家がズバリ検証」と言う記事に掲載されていますが、ほんの一部のようです。記事によれば、この野球統計学では・・・

いまやメジャーリーグの大半の球団がこの理論をチーム強化に活用中。その中に、得失点をもとに“妥当な勝率”を導く「ヘンリー理論」と呼ばれる数式がある。計算式は【得点の 2 乗 / (得点の 2 乗+失点の2 乗)】。

どうやって導き出したかは不明ですが、上記の式を利用して勝率を算出するらしいのです。統計学は、あくまで推測のための学問ですから、統計学の結果を鵜呑みにするのは危険ですが、野球でこうした理論が存在することは、ちょっと興味深いな~

ということで、上記のニュースに掲載されている「道作氏」のホームページを探してみました!って、簡単です、Google で検索すれば上位に結果が出てきます。「日本プロ野球記録統計解析試案「Total Baseballのすすめ」」がそれです。

ウェブサイトには、いろいろな理論や評論が記載されていて、結構楽しめますが、野球嫌いにはまったく興味が湧かないでしょうね~

木内幸男氏、茨城県常総学院野球部の監督として現場復帰!?

木内幸男氏!いったい誰がこの名前を知っているというのであろう!?とちょっと硬いですが・・・でも、知っている方はほとんどいない、というのが正直なところではないでしょうか。地元、茨城県の高校球児であれば知っているのでしょうけど・・・

簡単に木内氏を知って頂くには、「2007 夏の高校野球 - 常総学院に木内氏が現場復帰/夏の甲子園 - Yahoo! スポーツ」が良いと思います。

甲子園通算 40 勝、全国制覇もした名将、常総学院(茨城)の前監督・木内幸男氏 (76) が同校の監督に復帰することが 13 日、明らかになった。この日の初戦は京都外大西に延長 12 回、2 度同点に追いつきながら最後は 3-5 で敗れ、持丸修一監督 (59) の退任が決まった。木内氏は春夏通算 20 度甲子園に出場。03 年に同校を日本一に導いたのを最後に勇退した。

当時、地元茨城県では、家業である八百屋!?をほったらかしにして、「弱い茨城県の高校野球に夢中になっている普通のオヤジ」と噂されて続けました。その「オヤジ」が県立取手二高を率いて甲子園に出場したのが 1977 年。その後、1 回戦敗退を繰り返します。その状況は、ウェブページ「伝説のプレーヤー::甲子園にこだわり続けた男」に記述されています。

最初に木内がとった教育は、スパルタだった。木内は、選手のレベルを上げるため、テスト期間中であっても学校に知られないよう川原に選手を集めて練習させたという。試行錯誤の末、初めて甲子園に辿り着いたのは 1977 年の夏だった。木内が取手二高の監督になって既に 20 年が経過していた。そうして、初めて甲子園に出られたとき、選手の中に甲子園を楽しむという雰囲気はなかった。悲壮感が漂うような重苦しいチームになっていたという。

とにかく厳しい監督で有名でした!ところが甲子園へは出場するもとにかく負け続け、「茨城県高校野球の恥」とまで噂されたことを記憶しています。その木内氏が、変化を始めたのが 1984年!それが、前述のウェブページ「「伝説のプレーヤー::甲子園にこだわり続けた男」にも記述されています。

木内は、甲子園の壁に跳ね返されながら、自らの中で一つの意識改革をする。甲子園で野球をして勝つ喜び、プレーする楽しさを教え込み、茨城県勢を全国で通用するレベルにまで上げようと誓うのである。「スパルタ」に「のびのび野球」を加える。1984 年こそ、それが花開いた年だった。木内は、取手二高を率いて夏の甲子園に出場する。木内にとって、春夏通じて 6 回目の甲子園だった。

名将、木内監督!どうやってチームを立て直すか、ということも注目ですが、やはりスポーツでは、「勝つことの楽しみ方」を知っていないと勝てません。意外とこの簡単なことが忘れられてしまいますが、名将といえども 20 年以上もかかって解った事ですから、それを短時間で理解するのは難しいのかもしれませんね。

変ですか!?「第89回全国高校野球選手権大会」で注目するのは斎藤泉捕手

甲子園真っ盛り!全国各都道府県を勝ち抜いてきた出場校。いろいろな期待を背負っての出場。その甲子園も既に 89 回を数えるんですね~我実弟が出場したのが 65 回だから、もう 20 年以上も前のことなんですね。65回大会・・・そうです!あの K.K. コンビ(清原、桑田)率いる PL 学園が世間を賑わせた大会でした・・・

さて、今年の甲子園。いろいろ話題の選手がいますが、世間の注目はやっぱり仙台育英高校の「超」高校生級という噂が高い佐藤由規選手でしょうか!?既に 1 回戦を勝利し、その様子は「スポーツナビ::覚醒した154キロ右腕・佐藤由規」という記事にあります。

相手を見下ろす投球で 17 奪三振
ストレートは 154 キロ、スライダーも 139 キロを記録

と佐藤由規選手のことでいっぱい!今からプロ野球での活躍が期待されていますから、当たり前なのかもしれませんが・・・

私の注目は、斎藤泉選手!そうです、仙台育英高校のキャッチャーです!佐藤選手が「超」高校生級で、そこらのプロの投手よりも速い球を投げる。更に変化球まで速い。一説によれば、昨年の田中将大投手よりも速い。そんな投手の球を一球も後逸する事無く受け取っている捕手って凄い・・・と感じてしまうのは私だけでしょうか。

どうしても捕手というと、地味な感じですし、唯一素顔が見えない・・・マスクをしていますから。実は、実弟が甲子園でキャッチャーでした。だからそうした興味を持つのかもしれません。

「兄貴さ。キャッチャーって、一番テレビに映っている時間が長いんだよ。しかも正面から。投手を見てよ。いつも後姿しか映らない。ましてマスクをして、顔が見えないから観戦している人の想像力をあおるでしょ!良いんじゃない、キャッチャーって!」

実弟がキャッチャーを自分の定位置に決定した理由でした・・・

追記:2007-08-15
昨日行われた 2 回戦の智弁学園戦で、仙台育英高校は、2-5 で惜敗となってしまいました・・・豪腕投手率いる高校が優勝できないジンクスは、また破られることは無かった・・・「2007 夏の高校野球 - 智弁学園が 5-2 で仙台育英を降す - Yahoo! スポーツ」にて詳細を報道しています。