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カテゴリー:「戯言:スポーツ」に関するアーカイブ

戯言の中で、スポーツに特化した投稿記事。

記憶力を高め、記憶をより簡単に引き出すために

スポーツに限らず、勉強や仕事とありとあらゆる事象に対して、「イメージ記憶」といわれる記憶が重要であることは、本ブログの投稿記事である「スポーツ上達のキーであるイメージ記憶とは!?」で公開しました。

さて、こうした「イメージ記憶」を高めることができれば、理屈上はスポーツ等の能力を向上させることができる!ではどうやって・・・という問いが出てくるのが当然ですね。これまでも幾度も登場している新書、林成之著「勝負脳の鍛え方」 (講談社現代新書:2006年10月)には、以下のことを何度もよく見て覚えること。そして実行することによって記憶力は高まるとしています。

  1. 海馬回(かいばかい):学習する・覚える
  2. 扁桃核(へんとうかく):感動する
  3. 視床下部(ししょうかぶ):意欲を高める
  4. 側坐核(そくざかく):好きになる
  5. 尾状核(びじょうかく):感情を込める
  6. 嗅結節(きゅうけつせつ):香りを嗅ぐ
  7. 前頭連合野(ぜんとうれんごうや):良く考える

上記の 7 つは、本ブログの「「意識」「心」「記憶」を調整するモジュレータ神経群」でも触れていますので興味のある方は参照して下さい。

さて、上記の 7 つは、人間の心を生み出すとしていて、記憶と心が連動しているのですから、心を高めれば、記憶も向上するということになる、ということを根拠にしています。どんなに優れたコーチからテニスを習っても、ゴルフを教えてもらっても、教えられている本人が、そのコーチを好きでなければいけないし、教えられたことに対して感動しなければ記憶に残らない・・・私個人も経験的にも納得できる内容です。

記憶は、上記の方法で高めることができますが、実際にはそうして蓄えられた記憶を引き出す必要があります。当然ですが、何度も何度も同じ事を繰り返し実行することで実践に繋げる方法はありますが、もっと効果的に記憶を引き出す方法はないか。

上記の新書では、以下の 7 つの方法を推奨しています。

  1. 人の話はできるだけ興味を持って。感動して聞くようにする。
  2. 覚える内容にも興味を持ち、好きになるようにする。
  3. 長時間の学習はできるだけ避け、時間を限定して集中して覚える。
  4. 覚える内容を、自分の得意なものと関連づける。
  5. 声に出して覚える。
  6. 覚える内容について、自分で独自に考え、勉強する。
  7. 覚えたものは、その日のうちに一度、目を閉じて声に出してみる。

上記 7 つを実行することによって、「イメージ記憶」を引き出し易くなるとしています。どうでしょう。スポーツに限らず、勉強においては、「好きな先生が担当する好きな教科」は成績も良かったのでは無いでしょうか!?

次女のテニス!まずは担当コーチを好きになること、そして教えてもらうことに感動すること、短時間で集中してやること、更に受けたレッスン内容は、その日のうちに声を出して復習すること・・・これだけでも上達の速度は向上するのではないでしょうか・・・

スポーツ上達のキーであるイメージ記憶とは!?

新書、林成之著「勝負脳の鍛え方」 (講談社現代新書:2006年10月)において、人の運動が上達するか否かは、ある記憶の仕組みが大きく関係しているとしています。

その記憶というのが、「イメージ記憶」という記憶らしい。上記の新書によれば、「イメージ記憶」とは以下の通りです。

(イメージ記憶とは)物事をありのまま記憶するのではなく、その物事についてのイメージを自分の頭の中でつくりあげ、それを記憶することいいます。じつは人間の記憶はすべて、このイメージ記憶よっておこなわれています。(p.29)

具体的を例にとって、時速 150km 近いスピードで投げ込まれるピッチャーのボールをバッターが打てるのは、このイメージ記憶があるからで、実際にはボールを認識してから「打つ」と考えてスウィングしていては、時間的に間に合わないことで説明されています。更に後半では以下のように追記されています。

イメージ記憶はあらゆるスポーツにおいて重要です。いい選手になりたければ、このイメージ記憶の能力を鍛えれば確実に上達します。(p.33)

どんなスポーツにおいても、反復練習が重要なことは誰でも認めるところでしょう。何千回、何万回と繰り返し練習することで、大事な大会や試合で実践できる。練習していないことは、当然ですが試合で出すことはできません。即ち、反復練習をすることは、このイメージ記憶を頼って、体に覚えさせていた、ということがいえるのでは無いでしょうか。

こうやって考えると、スポーツ選手として、どうやってこの「イメージ記憶」を向上させるかが非常に重要なことである、と認識できるでしょう。単純に苦しい!?練習を繰り返していても、あまり効果は無さそうです。できるだけ短時間で、できるだけ簡単にスポーツで上達できないか・・・この問に少しでも近付くためには、イメージ記憶をどうやって鍛えるのか、ということが非常に興味深いことになってきますよね!

上記の新書、実はこの最も重要な「イメージ記憶」の鍛え方に関しても触れていますので、投稿記事を改めてそれを検討したいと思います。

JBL(日本バスケットボールリーグ)は始まったけど・・・問題山積!

遂に Japan Basketball League (JBL) が始まりました。そうです、日本バスケットボールリーグです!バスケットボールをやっていた方ですら知らない方がいますが(興味がない!?)、今年から始まったまったく新しいリーグなんです。

(JBL 日本バスケットボールリーグという)この男子のリーグは、元々プロ化を目指してバスケットボール協会が進めていたものですが、有力チームの反対もあってプロ・アマ混在のままスタートすることになったそうなんです!

上記からもお解かり頂けますように、JBL は男子のみ!女子に関しては、WJBL といってまったく別のリーグが組織されています。更に・・・

プロバスケットボールには、独立して「bi リーグ」というのも存在しています。こちらは、完全なプロリーグ。現在、10 チームで構成されていますが、ここに登録されている選手は、バスケットボール協会に登録していませんから、なんと日本代表になる道は無いのです。

こうしてみると日本のバスケットボールは、分立して進化していて、日本代表といっても本来の代表の形とは違っているわけです。

昨年の世界選手権での 13 億円超の赤字に関しては、本ブログでも「バスケ男子世界選手権、赤字 13 億円超・・・」として公開しましたし、期待された北京オリンピック出場でしたが、ふたを開ければアジア選手権での惨敗。詳細は、本ブログの投稿記事、「やっぱりオリンピックならず!男子バスケットボール」でもご紹介しました。

今最も必要なことは、日本のバスケットボールが一致団結して、本気で世界にどうやって挑むかを考える必要がある。そうしなければ、日本のバスケットボールは衰退の一途を辿ることになってしまうでしょう。では具体的にどうやって・・・ここからは、私の独断と偏見ですが。

まずは、「bi リーグ」を日本バスケットボール配下に組織します。何も JBL と一色にする必要ないと思います。「JBL」と「bi リーグ」をプロバスケットリーグとして位置付け、レギュラーシーズンとその後にプレーオフを開催し、最終的には日本シリーズのような「JBL」の優勝チームと「bj リーグ」の優勝チームを戦わせるような形式をとれば、バスケットボール人気も回復するのではないでしょうか。

「bi リーグ」が日本バスケットボール協会に所属することによって、「bj リーグ」登録選手にも日本代表選手となるチャンスがでてきますから、お互いのリーグで切磋琢磨することができるようになると思うのですが。こうした組織的な問題をまずは改革しなければなりません。

更に、日本チームとしては、「高さ」を追及するのではなく、「速さ」を追求し、マン・ツー・マンからゾーンへ変更する必要があるのでは無いでしょうか。身体能力において、欧米に勝つためには、マン・ツー・マンでは限界があります。それに比べて、ゾーンディフェンスであれば、速攻へと転じるための体力を少しでも温存することができるはずです。以前、日本女子バスケットボールが「忍者ディフェンス」という変幻自在のゾーンディフェンスで世界選手権 3 位といった実績が、日本人の器用さと速さを生かしたスタイルのバスケットボールのヒントになっているはずだと信じているのですが。

こうした改革を実施することで、まだまだ日本バスケットボールには、復活のチャンスがあると思うのですが・・・私のような小さな力が何とかどこかに届いてくれないかな~なんて考えながら JBL を観戦している・・・

上記に関連して、アジア選手権が始まる前に NHK が興味深い投稿記事を公開しています。「解説委員室ブログ:NHKブログ::バスケットボール界の行方」というのがそれ。こちらも是非、興味のある方は一読されることをお勧めします。

バスケットボール漫画ってこんなにあるんだ!?

最近はまっている「アバウトミー」。バスケットボールに関しての怒涛のコメントラッシュに関しては、投稿記事、「ニフティーの「アバウトミー」が面白い!」として公開しました。

そうした中、バスケットボール漫画に関しての議論になって・・・私は、井上雄彦氏による「スラムダンク」しか読んだことがなかったのですが、「DEAR BOYS」というコミックを発見して、とにかくその臨場感から一気に読んだのですが、ちょっと興味があって、「他にどんなバスケットボール漫画があるのかな~」なんて思って調べてみると、結構あるんですね!ちょっとビックリ。以下は、今までに調べたバスケットボール漫画です。まだまだあるのかもしれませんね!

  1. DEAR BOYS
    八神ひろき氏によるバスケットボール漫画。2007 年第 31 回講談社漫画賞少年部門受賞。「月刊少年マガジン」において、1989 年から連載中。単行本は、第 1 部全 23 巻、中学時代をつづった「THE EARLY DAYS」全 1 巻、第 2 部(DEAR BOYS ACT II)が 25 巻まで(2007 年 6 月現在)刊行中。
  2. スラムダンク
    井上雄彦氏による高校バスケットボールを題材にした少年漫画で、「週刊少年ジャンプ」において 1990 年 42 号から 1996 年 27 号に連載。単行本は全 31 巻。第 40 回(平成 6 年度)小学館漫画賞受賞。
  3. リアル
    「週刊ヤングジャンプ」で 1999 年 48 号から不定期連載(現在では、ほぼ 2 ヶ月に 1 回のペース)している青年漫画。作者は「スラムダンク」でおなじみの井上雄彦氏。単行本は「ヤングジャンプコミックス」から第 6 巻まで刊行。
  4. ダッシュ勝平
    六田登氏による「週刊少年サンデー」において1979 年 48 号から1982 年 48 号まで連載された。全 17 巻。
  5. あひるの空
    日向武史原作のバスケ漫画。「週刊少年マガジン」2004年第2,3合併号より連載を開始した。2007年9月現在、コミックスは1~17巻まで発売中。
  6. NBA STORY
    高岩ヨシヒロによる北米プロバスケットボールリーグNBAを題材にしたバスケットボール漫画。であり、実在する人物、実際にあったエピソードを基にした実録漫画で、全 5 巻。
  7. I’ll (アイル)
    浅田弘幸が 1996 年から 2004 年まで「月刊少年ジャンプ」に連載したバスケットボール漫画。全 14 巻。
  8. ふぁいとの暁
    「週刊少年サンデー」に連載、「週刊少年サンデー」では2002 年第 35 号から 2004 年第 1 号に掲載されたあおやぎ孝夫氏の中学バスケットボールを題材にした漫画作品。
  9. ハーレムビート(Harlem Beat)
    作者は西山優里子。1994年~1999年に「週刊少年マガジン」で連載されたバスケ漫画。単行本は全 29 巻。ノベルスが 2 冊、文庫版が全 16 巻発行されているようです。
  10. クロスオーバー
  11. ジョーダンじゃないよ
  12. Hi5!(ハイファイブ)

上記の特に「ハーレムビート」は興味があるかな・・・「あひるの空」も・・・と全てやっぱり興味があるな~

一流選手の育て方:山本昌邦氏の言葉から・・・

早朝、フジ TV 系列で「テレビ寺子屋」という番組が放映されていました。講師と呼ばれるいろいろな分野の専門家が、経験や知識をベースにお話しする番組です。

本日は、たまたま山本昌邦氏[*1]による「一流選手の育て方」[*2]を放映していました。山本氏は、依然サッカーオリンピックチームの監督をやっていた有名人。若い選手の育成に長年携わっている方だそうです。

我が家の次女も、現在テニスをやっていて、ちょっと興味深くて最後まで放映を見入ってしまいました。といっても20分程度の番組でしたが。

彼は、一流選手は、以下の 3 つの特徴を持っているということでした。

  1. とにかく負けず嫌い
  2. 人の話を良く聞ける
  3. 高い目標を持っている

意外と簡単で、当たり前のように聞こえますが、「人の話を良く聞く」というのは重要です。もっと上手くなりたい、もっと勝てるようになりたい、といって良く人の話を聞いて、必要なことや足りないことを徹底して吸収できる。そうした選手が一流になる。また、高い目標を一時的ではなく、継続的に持ち続けているような選手は、やっぱり一流になるそうです。

そうした特長を持つ選手を育成するためには、まずはジュニアの時代に、「勝敗ではなく、小さなことでいいから良くなったことを誉めること」がとても重要だと解説していました。

試合が終わって、帰宅した子供をつかまえて、「今日の試合は勝ったの、負けたの?」と問いただし、勝った負けたを評価してしまうのが普通の親のやり方。しかし、それでは一流選手は生まれない。そうではなく、「今日は何が良かった?」と問うことを実践して欲しい、と主張していました。依然は、2 度シュートしたけど今回は 3 度シュートができた」というちょっとした事でもいいから向上したことに対して誉める。そうすることによって一流選手への道を歩みだす、ということでした。

また、モチベーションを高く保つために、練習の重要性を解説していましたが、中山雅史選手(通称ゴン中山)の例をあげ、「技や戦術等は、他の選手と比べればたいした事はないが、1 時間の練習のために 2 時間はアップして、モチベーションを高めてから参加する。少しでも全力で練習ができるように自分で調整しているんです」と解説していました。こうした現実はグランドではみられませんから、とても貴重な情報ですよね。

これって、サッカーだけではなく、全てのジュニアに当てはまりますよね。耳の痛い話ですが、直ぐにでも実行できるはずです、親なら。実際に試合をするのは、子供達ですから、それをじっと我慢するのが親の役目なのかもしれませんね。

脚注 [*1]
1958 年静岡県沼津市生まれ。選手時代はディフェンダーとしてプレーし、各世代の日本代表を経験。現役引退後はアテネオリンピック日本代表監督やジュビロ磐田の監督などを務める。現在はサッカー解説者として活躍中。

脚注 [*2]
「テレビ寺子屋」は、子育てや家庭のあり方などについての様々な内容をテーマに、多数のゲスト講師の方々を招いての教育番組で、この「一流選手の育て方」は、1553 回目の放映だった。

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