個人競技プロの資金調達の方法
石川遼選手が、16 歳でプロ宣言。ヨネックスと用具契約で 5 年間で 6 億円、更にパナソニックと専属契約で 5 億円と男子プロゴルファーとしては、破格のスポンサー契約となりました。
ゴルフやテニスといった個人競技のプロ選手は、資金調達が難しいといわれていますが、どんな資金調達方法があるのでしょうか。こうした疑問を解決してくれるウェブページがあります。
「スポーツ法研究::プロスポーツ選手の資金調達手段」がそれですが、特にスポンサーに関する記述は、とても興味深いです。
1. 用具契約
選手は、練習、試合、インタビューなどにおいて、スポンサーの提供する用具を使用する義務やスポンサーの開催するイベント・コマーシャルに出演する義務を負い、他方、スポンサーは一定期間、一定数の用具を無償で提供し、選手の知名度やマスコミ露出度などに応じて、契約金を支払う。2. 専属契約
専属契約とは、選手は、新聞・雑誌・ランキングの表示やウェア着用の際に、専属契約を締結した会社の名前を表示する義務を負い、当該企業は定額のスポンサー料を支払うことを内容とする契約を意味する。3. パッチ契約
用具を提供するわけでもなく、専属契約を結ぶわけではないが、選手が大会に出場する際に、スポンサー企業のロゴマーク(ワッペン)をつける義務を負い、スポンサー企業は定額のスポンサー料を支払う義務を負う契約をパッチ契約という。専属契約同様、スポンサー企業は選手がテレビに映ったり、沢山の観衆の前でプレーすることを通じ、自社のロゴマークを宣伝することが可能となる。専属契約のスポンサーも選手にロゴマークをつけることを要求することがある。4. 雇用契約
厳密にはプロスポーツ選手の資金調達手段とは言えないが、将来における雇用の安定を図り、企業の社員として働くいわゆる実業団選手もいる。5. その他の契約
マリア・シャラポワ選手は高級腕時計メーカーのタグホイヤー社とスポンサー契約を締結している。
なるほど、これで石川遼選手の用具契約と専属契約の違いが明確に理解できますね!