XserverXserverSupportDomainDomainSupportMany-KingMany-King Support

カテゴリー:「スポーツ心理学」に関するアーカイブ

実験心理学のうち、特にスポーツに関する心理学を総括する。

メンタルトレーニングとは!?

心理学、特にその中のスポーツ心理学の一つと言われているメンタルトレーニング!私は、ゴルフをやるし、我が子はテニスをやるし、メンタルトレーニングと無縁ではありません。「メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会」というサイトに、メンタルトレーニングが以下のように定義されています。

「心・技・体」の「心」の部分を科学的にトレーニングをすることで毎日の練習で培った技術や体力を最高度に発揮し、徹底的に勝つ可能性を高めようとする方法のこと

更には、メンタルトレーニング実践のための基礎知識、心理的スキルとして下記が列記されています。

  1. 目標設定
  2. リラクゼーション(リラックス)
  3. サイキングアップ(心理的ウォーミングアップ)
  4. イメージ(ビジュアライゼーション、シュミレーショントレーニング)
  5. 集中力(コンセトレーション)
  6. ポジティブ・シンキング(プラス思考、物事をプラスの方向に変えるテクニック)
  7. セルフトーク (自己会話)
  8. セルフコンディショニング(自己管理、調整法)
  9. 試合のための心理的準備
  10. サイキアウト(相手の考えを読んで、自分が心理的に優位に立てるようにする)

メンタルトレーニングを上記のように明確に定義している。日本におけるメンタルトレーニングの第一人者は、どうやら東海大学の高妻容一(こうづまよういち)教授のようです。上記で参照サイトとしての「メンタルトレーニング・応用スポーツ心理学研究会」にも大きく貢献しているようです。

上記に関しては、その内容や詳細に関して、とても興味がありますが、先日ご紹介した「勝負脳の鍛え方」と比較しながら、より納得のいく理解を深めたいと考えています。

セルフトークで試合の流れを変える!

いよいよ夏本番!TV コマーシャルでは連日甲子園を宣伝していますし、もうじきインターハイも開催されますね!我が娘も現在テニスに夢中ですが、なかなか自分の期待している結果が出ずに四苦八苦しているようですが、親としては、ちょっとした心理的な変化で激変すると信じているのですが・・・

「スポーツメンタル&フィジカルトレーニング」というウェブサイトに、とても興味深い記事があります。ちょっとご紹介しましょう。

試合中に自滅する選手は、自分の犯したミスに捕らわれ、同じようなミスを繰り返してしまいます。属にいう切り替えのできない状態です。この時の選手の心の中は、独り言(マイナスのセルフトーク)だらけです。「なぜ?」「どうしたらいいの」「あんなミスをするなんて・・・」「監督におこられる!」など・・・。過去に起こってしまった事にいつまでも捕らわれている状態です。心の中はストレスでいっぱい。とてもエネルギーの高い状態ではありません。そうしているうちにもずるずると試合が進み、結局、自分の能力を出せないまま終わってしまうということになってしまいます。ようするに、人間は心をベースに行動を起こしていることの現れです。

テニスの試合中にミスショットを繰り返す我が子のようです。ミスショットを修正しようと必死になっているのが観ていて解ってしまう。マイナスの思考になっている!ここが変化しなくてはいけません。上記のサイトでは、更に以下のような解説があります。

プレー中心の中で絶えずつぶやいている独り言。これがセルフトークです。このセルフトークをプラスの言葉に変えるだけで、脳内の環境が変わります。「自分は、なんてダメなんだ」ということから「大丈夫!自分はできる!」という感じで、マイナスの言葉からプラスの言葉へ変えるのです。 普段、どのような言葉を発しているのかあまり意識していませんが、プレーに及ぼす影響はかなりあるのです。この自分が発している言葉に少し耳を傾けてみてください。

実は、このセルフトークを繰り返すだけで、試合の展開が違ってくるそうです。そう言われてみれば、私もバスケットボールをやっていた時に、「負けるはずがない!」と感じていて、「負けるかも!?」と思ったことが無かったような記憶があります。セルフトーク、結構重要な心理学的手法なのかもしれませんね~

強くなるために相手を絶賛すること!ミラーの法則

最近読んだ新書に、辻秀一著「弱さを強さに変えるセルフコーチング」(講談社+α新書:2003年6月)があります。著者である辻氏は、バスケットボールをこよなく愛するスポーツ医学の専門家です。スポーツ心理学とスポーツ医学の融合ということを実践されている方のようです。

先日ご紹介した投稿記事「大賛成!オカルトともいえるスポーツ心理学」で公開しましたが、どうもスポーツ心理学という世界は、ちょっと疑わしいとしか言いようがありませんが、辻氏は医学部の出身で、スポーツ医学が専門ですから、オカルトとは相当違っていると信じていますが・・・

どうして、ビジネスの世界を引き合いにするのでしょう!?著者と子供達の質疑応答の形式で、あらゆる角度から子供達の質問に回答しているのですが、ちょろっと出現するビジネスに関する事例が何んとも不思議な感じのする内容でした。

さてさて、そうした不思議な感覚の中にもとっても気になる内容が!

スポーツ心理学に「ミラーの法則」というものがあります。人に対して抱いた感情や態度は、そのまま自分にはね返ってくる、という法則 (p.46)

本書には、上記に関して詳細な説明がありますので、知りたい方は新書を読んで頂きたいのですが、要するに、「相手を誉めれば、いずれ自分にはね返ってくる」ということです。事例として、イチローや松井選手等をあげて、「彼らは、必ず敵であっても素晴らしいプレーには喝采を送る」としていて、それが一流選手の証、と例えているわけです。

上記のような「ミラーの法則」に従えば、「強い選手になるためには、まずは強い選手にエールを贈ること!」といえるかもしれません。こうして記述されると思い当たることが多々あります。敗戦を相手に悪さがあったように語っている選手は確かに頂点には立てない!しかし、相手選手を絶賛している選手は、いずれ強くなってくる。

次女が夢中になっているテニス。ジュニアテニスという世界は、とっても珍しく!?ほとんどの大会や試合は、セルフジャッジ。即ち、自分でアウトとかインとかをジャッジしながら試合が進行します。そうした試合展開で、きちっとスポーツマン・ウーマンシップにのっとったジャッジができる選手は強いし、試合後、相手のプレーを絶賛できる選手が強い!これは、紛れも無く事実ですから、「ミラーの法則」というのは、間違いなく存在しているに違いありません。

簡単そうで、実際には本当に難しいかもしれない「相手を誉めること」を如何に実践していくか。これが強くなるための最短距離なのかもしれませんね!

大賛成!オカルトともいえるスポーツ心理学

コーチ論心・技・体という言葉は、全てのスポーツに共通に説明される言葉ですよね。最近では、技・体よりも「心」が重要で、「心」を鍛える必要がある、と説いている専門家もいらっしゃる。しかし、どうしてスポーツで成功された方は、ビジネスの世界に入り込んでくるのでしょうね~スポーツの監督やコーチで成功した方があまりにも無造作にビジネスを語るのにはちょっと疑問があるのですが。

それはそうとして、最近、織田淳太郎著 「コーチ論」(光文社新書:2002年12月)を読みました。内容は、読者レビューにも記されている以下の評価に私もまったく同感です。

本書では主にこれまでの日本のスポーツにおけるコーチング技術の問題点が論じられ、そしてそれを改革しようとする新しい世代のコーチ達の努力が紹介されている。そういった意味で本書はスポーツ指導に携わる人向けの本である。

ただ、私は本書にある以下の一節には、なるほど、「やっぱり!」といった感動がありました!

体育学部の出身者がスポーツ心理学の分野に入り込んできて、心理学者や精神科医、カウンセラーなどの専門家が退いていった。(中略)で、そういう体育学部出身者がメンタルトレーニングに関する本を書いたり、心理学を使って能力の開発に手を染めるようになった結果、日本のメンタルトレーニングそのものが、非常にオカルト的になってしまったわけです。(p.151 - 152)

これまで何冊かスポーツ心理学やメンタルトレーニングに関する書籍を読みましたが、どうも論理展開が曖昧だったり、何を根拠に主張しているのかが不明であったり、ととにかく疑問点が多過ぎて・・・著者の経歴上は、上記のように某大学の体育学部出身の教授や体育教師というのが多いのが現状でした。

メンタルトレーニングという存在を理解した上で、心理学の専門家や精神科医の専門知識を注入する必要がありそうです。実際には、心理学や精神科医の書籍の方が大いに学べる部分が多いことに気が付いていたのでちょっと安心しましたが・・・

Page 2 of 2«12