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好意の返報性

イチローにみる「勝者の発想」―イチローと松井の比較心理学 (二見文庫)投稿記事、「勝者の発想!イチローと松井秀喜を参考に」で御紹介しました文庫、児玉光雄著「イチローにみる「勝者の発想」―イチローと松井の比較心理学」(二見文庫:2006年4月)において、特に「好意の返報性」という心理学のルールに関する記述があります。

著者の児玉光雄氏は、専門の一つが臨床スポーツ心理学ということですから、心理学に関する記述があっても決して不思議なことでありませんし、文庫のタイトルからも当然ではありますが。

さて、その心理学に関する記述で、「好意の返報性」ということに関して説明されています。

「好意の返報性」というものがある。これは、「相手に暖かい援助をしてあげると、その見返りが必ずあり、仕事がしやすくなる」という心理法則である。(p.188)

一流の人間は、常に周囲から祝福を受けているイメージを持っているそうで、そうしたイメージを常に描くことで仕事がしやすくなる、ということです。

こうした「好意の返報性」を自然と身に付けているのが、松井秀喜選手である、とも主張しています。

敵をつくらず、それでいて戦う意識というのが一流になる条件のようですね!

勝者の発想!イチローと松井秀喜を参考に

イチローにみる「勝者の発想」―イチローと松井の比較心理学 (二見文庫)久し振りに心理学に関する本を読んでいますが、これまでに誰かの自叙伝的な内容は敬遠してきました。

理由は、人格や性格といったものは、人それぞれが違っていて、自叙伝は結局ただの参考であって、真似している間はそれ以上になれないから、ということでした。

そんな先入観があって、随分と以前に購入した児玉光雄著「イチローにみる「勝者の発想」―イチローと松井の比較心理学」(二見文庫:2006年4月)が眠っていたのですが、今更ようやく読み始めました。

これが意外と面白い!文面がとても読み易いということもありますが、単純に自叙伝をといった類の文庫ではなかった。勝手に先入観を持っていた自分を反省しつつ読み進めました。

基本は、スポーツ心理学ですが、その他にも「脳科学」に関する記述もあって、説得力があります。

これまでにちょっと記憶に留めておきたい内容をピックアップしましょう。

過去と未来は一見連続しているようで実はそうではない。現在の思考パターンを変えるだけで未来は一変するのだ。過去の延長で未来を決めつけてはいけない。(p.59)

どんなに調子が悪くても、勝利ということから遠ざかっていても、結局は思考パターンを変えるだけで未来は違う、と主張しているわけです。

自信は、自分を勇気づけるための心のエネルギーである。(中略)どれだけうまく自分を鼓舞するか、あるいはどれだけ努力してきた自分をほめてやれるか。そんな工夫で自信は着実に心の中で育っていく。(p.119)

所謂、プラス思考の重要性を説いているわけですが、途中途中でイチロー選手のコメントや松井選手のコメントが挿入されていて、解説を更に説得力あるものにしています。

心理学というよりは、もうちょっと寝転がって読むことが出来る内容ですので、野球ファンのみならず、万人にとって読み易いよう構成されていますよ。

NOTE:
本書の著者である児玉光雄氏は、御自身のホームページ「児玉光雄web」を主宰されていてます。児玉氏は、鹿屋体育大学アドミッションセンター長で、臨床スポーツ心理学と体育方法学が専門だそうです。

「右脳活性プログラムのトレーナーとしてこれまで多くの受験雑誌に右脳開発トレーニングを提供。自ら名付けた「右脳IQ」という概念を日本に広めるために尽力している」とのことです。

パイロット万年筆 レガンス 89s が良い!

PilotPilot Support最近は、出張や移動の途中で、ちょっと時間があると文具店や書店に立ち寄って、いろいろと物色しているのですが、かなり気になる万年筆を発見しました。

「パイロット万年筆 レガンス 89s」Pilot Support 2というのがそれですが、とにかく小さい!現在利用している「ペリカン トラディッショナル M200」もかなり小さいのですが、可能な限り小さな万年筆が欲しい!

以前、本ブログでも「「ミニ万年筆」が欲しいな!」として公開しましたが、ミニ万年筆の条件、キャップをした状態で 125mm 以下で吸入式かコンバータ式という条件も満足しています。2007 年に発売された新しいモデルでもあるようだし。

ウェブサイトには、以下の通りの紹介がありました。

大理石のような深みのあるプロピオネイト樹脂を使用した「レガンス」に、ショートサイズのタイプが登場。丁寧な削り出し、丹念な磨きが素材に美しい光沢を与え、きめ細やかで上品な仕上がりとなっています。名前の「89s]とは、パイロット創立 89 周年の「89」とショートサイズの「S」から名付けられました。

更には、ブルー軸で、とっても綺麗に仕上げてあるので、ちょっと国産にしてはお気に入りだな~仕様としては、「14 金ペン先ロジウム仕上げ、文字幅:Fでコンバーター:CON-50」が良いかな・・・

ジョン・グリシャム: John Grisham

「成毛眞氏の「超並列」読書術」でご紹介した文庫本、「本は10冊同時に読め!―生き方に差がつく成毛眞著「超並列」読書術 本を読まない人はサルである!」(知的生きかた文庫:2008年1月)に刺激されて、ちょっと以前に面白かった本を思い起こしていました。

「そうだ!以前、在米中に現役弁護士のペーパーバックスを必死に読んでいたことがあるな~新刊が出版されては購入。夢中で読んでいた・・・誰だっけかな!?」

The Firm (Dell)在米中に英語の勉強を兼ねて、随分と英語の本を読みました。ただ、日本語を読んだことがなかった!そして思い出しました。John Grisham という著者の名前を。デビュー作は、「A Time to Kill」で、とにかく当時はとても関心のあった白人と黒人の問題を扱った力作だったような記憶があります。

その後、「The Firm」「The Client」「The Pelican Brief」と読んでいった記憶があります。

当時は、ジョン・グラシャムよりも、同時期に登場したマイケル・クライトン (Michael Crichton) の方が評判が良くて、ジョン・グラシャムが結構隠れていた感じでしたが。

どうやら日本語訳も出版されているようですし、その後も続々と新刊が発表されているようですから、かなり興味ありですね。

まずは、上記の一度英語で読了しているものの翻訳本を読もうか・・・それとも最新刊のジョン・グラシャム著「無実 (上・下)」(ゴマ文庫:2008年2月)を読もうか・・・はたまた・・・ちょっと迷ってしまいますね。

WTA と ATP:日本がテニスで世界強豪国になるために!

2008年2月24日現在のATPランキング先日の錦織圭選手の ATP (Association of Tennis Professionals) 優勝は、テニス界だけでなく、連日報道番組でも特集が組まれるほど大きな話題になっていますね!

もうちょっと各報道特集で「ATP で優勝することがどれだけの快挙か」を説明して欲しい、と感じているのは私だけではないでしょう。

一般の方には、まだまだ錦織選手の優勝の凄さが理解されていないような気がします。我が娘がテニスに夢中である以上、もっともっとテニスがメジャーなスポーツになって欲しいと心の底から願っています。

さて、そうした中、とっても興味深いブログの投稿記事を見つけました!「sirotona::錦織圭の出現は再現性のない奇跡なのか?」がその興味ある投稿記事です。(投稿記事には、全ての国が記載されていますが、本ブログでは上位 10 ヶ国のみ掲載)

投稿記事の出だしで以下のような疑問を呈しています。

テニスの神の DNA を持った天才少年が偶然日本に産み落とされただけなのだろうか?再現性のない奇跡なのか?錦織クラスの人材を今後日本で大量に生みだすことができるのだろうか?

そして、現在の ATP 100 位以内の選手を国別に集計して分析を実施しています。分析中、興味深いのは、その論理展開です。

テニスは、金がかかるから先進国が有利かと思いきや、新興国のロシア、アルゼンチン、紛争地域だった旧ユーゴ圏が躍進している。(中略)フランス、スペイン、アルゼンチン、ドイツ、ロシア、アメリカ等の一部の強豪国を除けば、(中略)世界 100 位以内に入ればどの国に行っても国内では上位選手だ。(中略)日本人選手が 100 位に食い込めなくても日本人選手の能力が低いとは言えないだろう。錦織の今後 100 位以内は確実としてあと 2 人が 100 位以内に入れば日本は世界 9 位の強豪国となってしまうのだ。

こうした分析は、とても興味があるのですが、残念ながら ATP だけ・・・即ち女子の分析は掲載されていないんですよね。

2008年2月24日現在のWTAランキングそこで!やってみました、同じようなことを WTA (Women Tennis Association) の最新ランキングの上位 100 以内の選手を利用して、国別の集計を。

当然ですが、女子も世界 100 位以内ということは、各国では上位の選手である、ということでまったく ATP と相違ないことは、誰でも認めるところでしょう。

ATP で言われる「強豪国:フランス、スペイン、アルゼンチン、ドイツ、ロシア、アメリカ」ですが、WTA では、フランス、スペイン、ロシア、アメリカはやはり強豪国といえるでしょう。ただ、アルゼンチンは、100 位以内に 2 選手がランクインで 12 位、ドイツにいたっては、1 選手のみのランクインです。

また、WTA で注目すべきは、杉山愛選手が 2008 年 02 月 14 日現在、世界ランキング 41 位、更には森上亜希子選手が同ランキングで 48 位!即ち、WTA では、日本人 2 名が 100 位以内で、国別になると何と 12 位ということになります。

更に、ATP では、100 位以内に入っているアジア人は、韓国の選手がたったの 1 名入っているだけですが、WTA は、以下の通りです。

  1. 中国: 4 名
  2. 日本: 2 名
  3. 台湾: 2 名
  4. タイ: 2 名
  5. インド: 1 名

アジアは、こうして分析してみると結構テニス圏なんですね、WTA の場合!結局、日本でメジャーになるためには、ランキングが高いというよりも、錦織選手のように「優勝」が必要そうです。

これまで、10 代のプロ選手でも、ゴルフ界の宮里藍選手、石川遼選手、横峯さくら選手・・・更には、野球界のまーくんこと田中将大選手、ハニカミ王子の斎藤祐樹選手、卓球の福原愛選手・・・全てが「優勝」がキーワードであるような気がします。

ATP や WTA という区別無く、前半でご紹介した投稿記事では、テニスを以下のように主張しています。

単純にショットの威力だけで勝負がつくなら身体能力の差と言えるかもしれないが実際は空間認識力や相手の長所短所等の能力を感じ取り、効果的に攻めたり守ったりする力や早い準備を実行したり相手を罠に嵌めるための予測能力の差やショットの深さ・角度の精度の差や技術力を発揮するためのメンタルの差で勝負が付く。ラケットの急激な進化でパワーテニスの時代と言われるけどお互いのパワーを封じ込めることに工夫することで競うような複雑な技術系のスポーツなのだ。そもそも体をぶつけ合うことのないスポーツは基本的に技術系だろう。

正に私が考えている「テニス」を総括していると思うのですが、選手達自身が上記のような認識がないのではないでしょうか。パワーテニスに対して筋トレに時間を割く日本人選手が多過ぎるような気がします。私個人としては、テニスに関してだけではありませんが、どうも日本のスポーツは、間違った練習やトレーニング方法を推進しているような気がしてならないわけです。

最後に、上記の投稿記事は、以下のように日本に対して提案しています。

フランス、スペイン、アルゼンチン、ドイツ、ロシア、アメリカそれぞれの人材発掘方法・指導内容・練習内容を細かく調べていき、これらの国が共通して大切にしていることの中で日本・イギリス等大半の国が大切にしていないことをリストアップすべきだろう。そこにヒントがありそうな気がする。ツアー旅費や帯同するコーチの費用等がかさんで(賞金ー経費)が赤字になる問題をどのように解決しているのか等現実的な方法もわかってくるはずだ。

基本的には、ATP の分析結果からの結論ですが、WTA はもっと近い中国にもヒントがありそうです。

いづれにしても、ゴルフに野球にサッカー、最近では卓球も・・・もっともっとテニスにメジャーになって欲しいと願っています。

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