投稿日:2007年10月06日
大昔、私が高校生の頃、今よりもなお偏差値重視の大学受験が主流でした。私も、しっかりそうした時流に流されていて、数学と物理が得意だったという理由だけで、理工系の学部を目指して受験勉強に励んでいました。
高校は、大学現役合格を目指して理工系と文系のクラスに別れ受験勉強一色!当然、私は理工系クラス。工学部、理学部、医学部、薬学部等を目指す受験生ばかり。休み時間には物理の問題集をとく連中や数学の難問の話題とちょっと特殊な雰囲気でした。
そんな受験一色のクラスにちょっと変わった一人の医学部志望の「目立たない男」がいました。まったく受験勉強をしている雰囲気が無い!ただただ単行本を読んでいる・・・ちょっと興味があって、「あのさ、何を読んでいるの!?」と質問してみると、とても嬉しそうに「アインシュタイン」と即答でした。
その質問以来、とにかくその彼が私に興味が出てしまったのか、とにかく近付いてきて、「今日はね、量子物理学」、「今日はね、マックスウェル」・・・とにかく読んでいる単行本の紹介をしてくる!当時は、何を言っているのかまったく解らず、「ちょっと気持ち悪いやつだな~」と感じていて、何とか彼から遠ざかりたいとしか考えていませんでした。
そんな彼が、愛読していたのが「ブルーバックス」という新書のシリーズ。ちょっと彼に感化されて、何冊かを購入して読んでみては、その内容の難しさと横書き(当時は横書きばっかりだった!)だったスタイルで途中で挫折。一度も読破できたことがありませんでした。
そうした毎日を繰り返している内に、「ブルーバックスは、変人が好んで読むもの」という偏見が出来上がっていました。それが何 10 年も続きました・・・
やっと最近になって、脳科学や心理学、認知科学などに興味があって、何度かブルーバックスを手に取るようになったのですが、どれをとってもなんとも面白い!縦書きの、所謂普通の新書になってきたし・・・理系の私には、ブルーバックスの科学的アプローチは理論的で何やら別世界に連れて行ってくれるような快感を感じるようになってきました。
「何でもっと早くに気が付かなかったのかな~」
あの彼は、その後見事有名国立大学の医学部に合格。今は、ある地方病院の医院長。2 男 2 女の子供に恵まれ、「サッカー狂」といわれる名物医者になっているようです。
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投稿日:2007年10月05日
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投稿日:2007年10月04日
先日、投稿記事として「羽生善治氏曰く、「テニスと将棋はとっても似ている!」」を公開しましたが、羽生氏の考えにもうちょっと触れておこうと思います。
先日も紹介した新書、羽生善治著「決断力」(角川oneテーマ21:2005年7月)に面白い一節があります。
将棋では、勝ったケースのほとんどは相手のミスによる勝ちである。本当のことだ。拾い勝ちという感じなのだ。テニスなども、自分の強烈なショットがダウン・ザ・ラインに決まって勝つというより、相手のミスによって「救われた!」というゲーム展開が多いのではないか。(p.98)
正にその通り!といった感触でした。将棋もテニスもミスが勝敗に大きく関与している。しかし、羽生氏のミスに関しての次の文面は、更に納得のいくものでした。
ミスには面白い法則がある。たとえば、最初に相手がミスをする。そして次に自分がミスをする。ミスとミスで帳消しになると思いがちだが、あとからしたミスのほうが罪が重い。そのときのミスは、相手のミスを足した分も加わって大きくなるのだ。つまり、マイナスの度数が高いのだ。だから、序盤から少しずつ利を重ねてきても、たった一手の終盤のミスで、ガラガラと崩れ去る・・・・・(p.99)
こうした法則を知っているのと知らないのとで試合をするのでは、大きくそのやり方に変化が生じるような気がしました。序盤からちょっとしたミスを恐れず、攻める試合展開を実践して、終盤にできるだけミスをしないようにしていく。そうした展開が重要でしょう。守りに入ることは、良いことではありませんから、終盤に入っても攻める必要がありますが、最後まで集中して試合を運ぶことができるようになれば、随分と展開が変わるはずです。
将棋の世界に限らず、テニスやその他のスポーツでも同じ事がいえるでしょう。
関連投稿記事
上記の投稿記事で引用している羽生善治著「決断力」(角川oneテーマ21:2005年7月)に関して、以下の投稿記事も参照して頂ければ幸いです。
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投稿日:2007年10月03日
書店で何気に手に取った新書、羽生善治著「決断力」(角川oneテーマ21:2005年7月)を立ち読みしていると、目に入ってきたのが、テニスという文字。「決断力」というタイトルの新書にしては、テニスというのは面白い!
私は、将棋に関してはまったく素人で、ルールくらいは知っていますし、著者である羽生善治氏が将棋の世界では、何やら凄いヒト、という程度は知っていたのですが、その他詳細は知りませんでした。ただただ新書の中に「テニス」という文字があったから、「将棋のプロが何でテニス!?」という興味のみで購入。
この新書、「いったいどこに決断力に関しての記述があるのかな~」と疑問に思うほど、決断力に関する記述がありません。タイトルから決断力に関する記述を期待しての購入であれば、後悔する書籍かもしれません。ただ、タイトルは別として、内容は本当に面白かった。すらすらと読み進めることができました。
集中力を高めるとか、流れを変えるとか、あるいはその場にどうなじむかというのは、将棋と全部(サッカーとかテニス、バスケット、ラグビー、F1 といったスポーツ)共通している。だから観ていて非常に面白い。特に似ているのはテニスだろう。テニスはトータルなゲームなので、ポイントで勝っても試合に負けることがある。サービスゲームを交互にやったり、一人で流れを変える努力をするところは、すごく似ているし、役に立つ。それに実力差がないときに、どうやって差をつけるかも似ている。(p.160 - 161)
いわれてみれば、なるほどと解りますが、将棋のプロがそうした見方をしているというのが新鮮でした。本書では、随所にテニスに関する記述が出てきます。例えば、こんな記述があります。
テニスにも、昔は「相手よりも一球多く打て」といわれたそうだ。自分から決めにいくとコーチから怒られる。相手がミスをするまで辛抱強くラリーを続ける。何十球、何百球と打ち合ってやっと一ポイントが決まったということもあったそうだ。将棋にも、かつては「勝つ手より負けない手」という言い方があった。(p.23)
「負けてはいけない」と安全に見える筋に気持ちがいってしまうと集中力に欠き、シンプルに勝つ手順をためらうようになるのでこうした「負けない手」を検討していてはいけない、と主張されているのは興味深いですね。更に痛烈な一言が。
守ろう、守ろうとすると後ろ向きになる。守りたければ攻めなければいけない。(p.44)
こうなると将棋の世界でもスポーツの世界でもコンセプト(考え方)は良く似ていることに気付かされます。
関連投稿記事
上記の投稿記事で引用している羽生善治著「決断力」(角川oneテーマ21:2005年7月)に関して、以下の投稿記事も参照して頂ければ幸いです。
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投稿日:2007年10月02日
Google カレンダーが携帯電話に正式対応したことは、既に多くの方々が「Google Japan Blog::Google カレンダーを使いこなそう」でも公開されているのでご存知だと思います。
ただ、本ブログの投稿記事、「Google カレンダー、一新したんだけどもう一歩!」でも公開しましたが、現状では、携帯電話からの予定等の入力は出来ません。即ち、Google カレンダーを携帯電話で閲覧することができるようになっただけ!
ところが・・・
「yamamo’s Blogs::Google Calendar Mobile Gateway」をご紹介して頂いて、その世界はまったく違ったものになりました!
実は、これまでは携帯電話で直接操作しては、「Cookie が ON になっていません」といったメッセージが表示され、FOMA N700i といった古い機種だったので、対応していないのかなと思っていたのですが・・・何と、手順を間違っていたようです。
PC から、「Google Calendar Mobile Gateway」へ直接アクセスして、ページの下方の「認証開始」をクリック。そこで表示された携帯電話用 URL アドレスを使えば、まったく問題なく FOMA N700i でも利用できるようになりました。
これで、携帯電話から Google カレンダーの操作(入力等)ができるようになりました。もうこれは感動もんです!ほぼ満点に近い満足度が既にあった Google カレンダーですが、Google Calendar Mobile Gateway を利用することで、満足度は最高潮!
Thunderbird と その拡張機能である Lightning を介してのローカル PC で、USB メモリーに Thunderbird と Lightning を入れて利用しているのでどこにでもあるインターネット接続 PC から、更には携帯電話からもリアルタイムで 同じGoogle カレンダーを利用することが出来るようになりました!
Google カレンダーは、仕事仲間とも共有しているので、仕事仲間達ともリアルタイムでのスケジュール管理!完全に私のやりたかったことができるようになったことになります!
この Google Calendar Mobile Gateway は、以前にご紹介した「ケータイ最強化アプリ 17 選(ドコモ編)」とは、趣が違いますが、かなりお役立ちのケータイ最強化の方法だと思いますので、まだご存じない方は、是非お試しあれ!
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